無自覚な世話焼き ページ7
爆豪side
USJでのヴィラン襲撃以来、何かが吹っ切れたのかAは俺にやけに絡んでくるようになった｡
「バレちゃった以上、もう堂々と爆豪くんを観察します」と無表情でそこに佇むAに、呆れてものも言えない。
「爆豪くん爆豪くん」
「んだよ」
「今日の技はどうでしたか？ 爆豪くんの戦闘訓練での立ち回りを参考にして編み出したんですよ」
「.....動きが鈍くさくて、技の反動に対応出来てねぇ｡30点だな」
「さ、さんじゅうですか……」
ある日、俺はAに「一日だけ特訓に付き合って欲しい」と頼まれた。まぁ付き合うといっても、コイツが怠けていないか見張り、特訓後個性の使いすぎで動けなくなったら運ぶだけの仕事なのだが。
しかし、他人のために貴重な自分の時間を割くなんて絶対にしたくねぇ｡俺は即刻断るつもりでいた。
「来週は、45点くらいは取れるように頑張りますね｡今日もありがとうございました」
だが、今俺は何故かAを担ぎあげて保健室のベッドまで運び込んでおり、改善点の指摘までしてやっている。
しかも一日付き合うだけの筈だった特訓はいつの間にやら毎週の習慣となっており、金曜日の朝毎回廃ビルに呼び出される始末｡
「.....あんのクソチビ」
保健室から出て、俺は深くため息をついた｡
なんでコイツのために俺がここまでしてんだ｡クソ髪にでも代わらせれば良かったものを、何故俺が｡
そう自分自身に問いかけるが、答えは出なかった｡
.....まぁ、ずっと俺の後ろをちょこちょこついてきて、勝手に学び、コイツなりに精一杯それを身につけようとするAは、それほど嫌いじゃねぇ.....のかもしれない｡
Aに対してなんともいえない感情を覚えてしまった俺は、その後もダラダラと関係を続けて行った。
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匿名希望より - 作者さんリゼロ好きですか？どこか既視感あるなと思いまして (2021年8月12日 2時) (
レス) id: 84a09a672a (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - はるはるさん» コメントありがとうございます！ こんなに長々と感想を頂けてとても嬉しいです。満足していただけて幸いです！ (2019年5月8日 13時) (レス) id: c4af4231ab (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - とても素敵な作品でした。終始涙が止まらないくらいに感動しました。爆豪勝己というキャラの良さが詰まっていて、満足出来ました。このような素敵な作品を作って下さりありがとうございました。 (2019年5月8日 2時) (レス) id: 0a19bd2b46 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます！確かに話を考えるのは大変ですが、作者の貧相な脳みそで精一杯物語を紡げるよう頑張ります！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: c4af4231ab (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - いつも読ませてもらってます！展開が難しいかもしれませんが、更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 0b1ff1fc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真実 | 作成日時：2019年4月17日 18時
