*番外編 -2-* ページ7
「あ、え、えっと!」
上鳴くんがラッシュガードを着る私を見ていきなり大声をあげた。
周りがこっちをジロジロと見てくる。
雄英生だとバレると人が近ずいてくるので
「こっち行かない?」
手を引いて岩陰の方へ行く。
岩陰につくと、上鳴くんが話し始めた。
「えっと、あの、ごめん。」
「…え?」
「いや、その、俺…カッコ悪くて。」
思ってたような言葉とは違くてびっくりしたけれど、なんのことについて言いたいかはすぐに分かった。さっきのケガのことだと思う。
「ううん、だいじょぶだいじょふ!そんなこと気にしなくていいのに…!ほら、早く海行こ?」
日陰でしゃがんで話していた私は上鳴君を見上げた。
「あのさ、A…可愛すぎて、ちょ、無理…」
「ひゃっ!?」
急に抱きしめられてびっくりすると同時にドキドキした。
「ど、ど、どうしたの、上鳴くん?」
「水着…可愛いし、露出度高いし…ほかの男がジロジロ見るし、なんかやだ。」
「あ、え?そんな私なんて…っえ!?」
待って、もしかして…
「…ラッシュガードはそのために?」
「…うん、足とかもホントは他のやつに見られたくないけど…」
そんなこと考えてたんだと少し恥ずかしくなる。
「Aは全部俺のもんになって?」
「っ…!!」
何これ、顔が熱い。太陽の照りつけるような暑さのせいなんかじゃない。上鳴くんの、せい。
「…だめ?」
上目遣いで見つめて来られると、逸らせなくなってしまう。
「い、」
「い?」
「いい、よ…その代わり、上鳴くんも私の…だからね?」
「…っ!!A、絶対その顔、他の奴には見せちゃダメだからね。」
そう言われた次の瞬間、私の口は塞がれていた。
熱くて
甘くて
痺れそうで
優しいキス。
「ンンッ…!」
「ごめん、苦しかった?」
さっきまでの可愛い彼はいなくなっていた。
「ううん、もっ、」
「も?」
ふたりきりの時の、いつもの意地悪な顔だ。
「上鳴くん、もう1回、…して?」
涼しげな波の音が聞こえてくるけれど、ここはとてもとても、熱い。
「上鳴くんじゃなくて、これから電気って呼んでよ」
「え、あ、…で、で、でん、き…っ」
「A…」
とろけるような時間が始まった。
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sugar(プロフ) - ??さん» 返信遅くなり、すみません。これからもゆっくり更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年12月26日 23時) (レス) id: cc4a36fc78 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - おかえりなさい。っていう感じなんですけど……このあとの続きがすごくすごく気になって……叫んでしまいました。 (2018年12月8日 21時) (レス) id: a9cef415df (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - きゃーーーーおかえりなすわぁーーーい!! (2018年12月8日 19時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)
sugar(プロフ) - 梅姫美さん» こんにちは、更新停止していてすみませんでした。これから更新緩く始めていきますのでよろしくお願いします。 (2018年12月5日 20時) (レス) id: cc4a36fc78 (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - あれ、もしかしてもう書かない感じ??ショック。( ̄◇ ̄;) (2018年6月26日 8時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sugar | 作成日時:2017年8月23日 23時