No.03 ページ3
「心操、頼む。私を海に沈めてはくれないか」
真剣な顔をして突拍子のないことを口にした幼なじみを見て、男は心底呆れたようにため息をついた。
「…ここで質問です」
クマの酷い目元をこすりながらあくびをするその姿はなんとも眠たげである。
けれど幼なじみは それすら気にせず険しい顔のまま
「10文字丁度でどうぞ」 と、言葉の続きを催促した。
「今 何時だと思ってんの」
指を折り 文字数を数えながら。
その男、心�弯融箸詫弔覆犬澆琉靴な�をよく分かっているようで 言われたとおり 10文字ぴったりにその質問を吐いた。
「知らん。それよりお願い心�� 私の、」
「イヤだ」
「んなッ、話くらい聞いても良くない！？」
「営業時間内に出直して、それじゃ」
がちゃん！
と音を立てて心操は幼なじみとの間に扉を隔てた。
そう 騒がしくしていたその場所は心操宅の玄関だったのだ。
全く、迷惑でしかない。
「〜ッ！ 心操のけちんぼ！」
扉の向こうから聞こえてくるはた迷惑な声を無視。
首の後ろをぽりぽりと掻きながら、また1つあくびをし ゆっくりと自分の部屋に戻る。
(…まだ、朝の4時半)
自室の壁にかけられた時計を見て ため息をついた。
それはもう眠たいわけだ。
幼なじみ、もとい 朝比奈Aの元気の良さには毎度驚かされる。
というか むしろ引く。
「…ほんと、馬鹿だろ」
小さく笑みをこぼしながら、枕元に置いてあった携帯電話を手にした。
何度かその画面に触れた後
それを雑にベッドに投げ 自分も同じように身を投げた。
もう一眠り させてもらおう。
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TSUBAKI(プロフ) - なに、最高か (2019年10月9日 10時) (
レス) id: 693e23af59 (このIDを非表示/違反報告)
自分の目の前に天使が舞い降りてほしい 切実に - 人使の切ない心とかがすごく伝わってきてこっちまで悲しくなりました…人使と相澤先生と夢主ちゃんがこれからどうなるのか続きが気になります！更新楽しみに待たせてもらいます！！ (2019年8月14日 2時) (レス) id: da546de98e (このIDを非表示/違反報告)
クマグマ - このお話、すごく好きなので更新楽しみに待たせていただきます！ (2018年3月31日 17時) (レス) id: c478c89726 (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 相澤先生が大好きなので是非とも続きが見たいです！頑張ってください！ (2017年3月14日 23時) (レス) id: bf6acc7bbc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃとー - 相澤先生大好きです。一人ニヤニヤしながら読んでます！更新頑張ってください！ (2017年1月12日 15時) (レス) id: 9ee542576d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙芝居 | 作成日時：2016年7月5日 1時
