【アイナナ】いきなりですが、拝ませてください。

panic3 フルコンボだドン… ページ4

ん…、なんか眩しい…ここが天国か…
いや、待て、えーと確かに私は完全に自滅キメたんじゃ…
んああああ！寝てる場合じゃない！！！

｢ひぃ！｣

おい、誰だ！私を見て悲鳴あげたの！！！

『あ、紡ちゃん…おはよう…』

おっと、天使だったのか…こんなか弱い乙女を怖がらせたのか私…
これは土下座か？それとも切腹コース？？

｢A先輩！よかった目が覚めて！ちょっといきなり漫画みたいに起き上がったのはびっくりしましたけど、目が覚めて良かった…万理さん呼んできますね！｣

怯えた後に私の顔を見て紡ちゃんは抱きついてきてくれた。昇天しよう。それしかない。
でも、その後の万理さんというワードに私の背筋は凍えた。紡ちゃんを急いで呼び止めようとしたけど、その時にはもう紡ちゃんは医務室にはいなかった。

｢あーまーみーや？？？やっとお目覚めか？？自己管理はしっかりしろと言ったよな？？あと、社会人に必要なものはなんだ？？？｣

万理さんが冷酷微笑を浮かべながら私に問いかける。
ヤバい、これは相当お怒りだ。

『ほ、ほうれん草です！！！！』

｢分かってるんだな？だったらもう次はないぞ？これでも紡さんも俺も懐石弁当(仮)のメンバーもお前が倒れて大慌てだったんだぞ…体調が悪いことぐらい言えよ…｣

みんなに心配かけてしまったのか…こんな一事務員が倒れた如きで業務に支障をきたしてしまったのか…非常に申し訳ない…

『今回のことは肝に銘じておきます…次からは気をつけます…すみませんでした…』

｢わかればよろしい。ところで元気になったらお説教があるからね？｣

『え？今のじゃないんですか？？』

｢倒れて記憶でもなくした？？逢坂くんに何言ったのかな？？｣

『ﾊ､ﾊｲ 喜んで説教受けさせてもらいマス…』

万理さんにまでバレてたのか…
よし、腹くくろう…
そして最推しからは隠れて応援していこう…迷惑かけない程度に。

「あっ、それと今日は仕事休めよ。落ち着いたら家帰れよな。」

『わかりました。しっかり治して明日からバリバリ働きます！』

よし、あと30分だけ寝させてもらおう…まだなんかふらふらするし…

一コンコン。
｢あの、雨宮さんいますか？？｣

ドアのノック音とともにビューティフルボイスが聞こえてきた。
はっ！この声はまさか最推しでは？？？

『は、はいっ！い、いまふっ！！』

思いっきり私は動揺して噛んでしまった。キモいぞ自分。
なにこの天使＆悪魔＆神の3コンボ…正しくフルコンボだドン…

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