お正月 ページ44
紫耀side
CDTVが終わって舞台までの間家に帰れることになった。
家についたのは3時30分。
ガチャ
「ただいまっと…」
あ、おばあちゃん名古屋に帰ってるんだった。
俺も名古屋行きたいな…。
って思ってたらなんかリビングの方からテレビの音？が聴こえてきて。
あれ、テレビつけっぱなしで家出たっけ？
まさか…泥棒？！
え、どうしよ、どうしよ…
とりあえずそっとドアをあけて…
ん…？
「えっ！！！A！！？」
俺はびっくりしてドアを思いっきり開いた。
A「うわっ！！！」
そしたらその音にAもびっくりして手に持ってたスマホを落として笑。
てか何でいんの？！
「A〜〜」
俺は嬉しくてAの方にとびこんだ。
まあ上手く交わされてソファにダイブしたみたいになったけど。
「来るなら言ってよー！」
A「だって来るつもりじゃなかったし。」
「えーじゃあなんで？紅白見て会いたくなった？」
A「なわけ！バイトだったから紅白見れてないの！」
あー、年が明けてもツンツンかー。
ソファに転がってたら眠くなってきたな…。
Aside
さっきまでうるさかったのに静かになったと思ったらソファで変な体勢で寝てる紫耀。
「風邪引くでしょ…笑」
勝手に使ってたブランケットを紫耀にかけてあげた。
そんな紫耀の顔を見るとまた痩せた気がして。
でもだからと言って自分に出来ることは何もない。
それが一番悔しい。
紫耀はこんなに頑張ってるのに、どんなに辛くて疲れててもみんなのためにって笑顔でいるのに。
自分は何も出来ずにただそこにいるだけ。
素直になれなくて突き放していくだけ。
「ごめんね…？」
紫耀を起こさないようにお姫様抱っこしてベッド運ぶ。
軽…
前と比べたら本当に軽くなった。
そりゃあれだけ動いてごはんも食べれてないなら軽くなるか…。
そっとベッドに寝かせて、私はクローゼットから毛布を出してソファに転がった。
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作者名：Hirose | 作成日時：2019年10月22日 21時
