Sho-Renの従妹 (ページ28)

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# ページ28

「あのさ、なんて呼んだらいい？Aちゃん？」

　
A「あー、それは嫌です。海人とかは呼び捨てなんでAがいいです。」

　

呼び捨てか～。

中々レベル高いな～笑。

自分で聞いたのに笑。

だったら俺も神宮寺くん固いから、勇太とか…？笑

いや、なんかはずいな！

「Aね。じゃあ俺は…」

A「神宮寺くんは長いからじんくんはどうですか？」

『勇太は恥ずかしいから、じんくんは？』

って言おうとした俺を遮って、Aは俺の言いたかったことを言った。

　

「じんくんってあんま呼ばれないから嬉しい。」

A「え？そーなんですか？紫耀はいつも家でじんくんの話するとき『じんがね～』って言ってるんですけどね。」

　

それ『じんくん』じゃなくて『じん』だし笑。

　

てか紫耀、俺の話とか変なこと話してないだろうな…？

「紫耀俺の話してんの？笑」

A「じんくんが国民的彼氏なんだよーって話してます笑」

　

　

なんの話だよ笑。

って思いながら時計をみると22時をまわっていた。

そういえば駅と反対方向に向かってたけど、こんな時間にAどこ行くんだろう。

　

「Aどこ行くの？駅あっちだけど…」

A「あ、私家この近くなんですよ。」

「そっか、ごめん引き止めて。」

本当は家まで送っていきたい。

　

ここからどれくらいの距離かは分からないけど、こんな時間に女の子１人なんて危なすぎるから。

でも初めて会った人に家まで送られるとか迷惑かなって思ってやめた。

A「はい、謝るの禁止です。じゃ、じんくん変な人に襲われないでくださいね～」

　

なんて言いながら俺の返しを待つことなくAは歩き出した。

「あ、ちょっ…Aも気をつけて帰れよ！」

　

俺の言いたかったことをまた先に言われて立場が無いなと思って急いで在り来たりな言葉を返した。

Aは俺の声に一瞬振り返って雑に手を振って去っていった。