Sho-Renの従妹 (ページ27)

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「まって…！」

もう一度謝って歩き出すその子を俺は咄嗟に呼び止めていた。

A「え…？あ、もしかしてやっぱり怪我されてました…？」

割りと勢いよくぶつかったからそれを気にしているのかな。

じゃなくて、呼び止めちゃったよ…。

「そうじゃないんですけど、もしかして紫耀の従妹？」

A「えっ！？」

女の子は急に俺がそんなことを言って驚いたのか２歩くらい後ずさった。

「あ、ごめんごめんっ。変なやつじゃない！俺…キンプリなんだけど、、」

A「え！！あ…神宮寺くん…？」

え！！

と割りと大きな声で驚いた後、気を遣ってくれたのか小さな声で俺の名前を呟いた。

「ごめん驚かせて…！

さっきスマホの画面、電源付くって見せてくれた時に紫耀からのメッセージが見えちゃって…」

A「私の方こそごめんなさい。暗くて全然気づかなかったです。いつも2人をありがとうございます！」

また申し訳なさそうに謝れば、今度は笑顔でありがとうございますと言ってくる。

その笑顔は紫耀にそっくりで、

前に海人が

『Aって紫耀と笑い方同じだし、笑った顔めっちゃ似てんだよ！』

って言っていたのを思い出した。

「むしろありがとう。2人を支えてくれて。てかすごいさ、紫耀に似てるね。」

A「それ海人にも言われました笑。そんな似てます？」

　

「笑顔が似てるかな。言われない？周りの子に。」

A「あー、私友達とか誰にも2人が従妹だって言ってないんで言われないです笑。」

「そうなんだ。呼び止めちゃってごめんね？」

A「いやいや、神宮寺くん謝りすぎです笑。」

そういってまた笑うその子から何故か目が離せなかった…。