Sho-Renの従妹 (ページ20)

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海人side

「A！お風呂出たよー！あっ…」

お風呂上がって紫耀のとこにいくと、Aが紫耀の頭を撫でてて、なんかカップルみたいな現場に遭遇してしまった。

それでつい大きい声で『あっ』って言ってしまった。

A「ん？どーしたの？」

「いや…紫耀寝た？？」

A「うん。寝たよ。むこーいこ。」

「あ、うん。」

Aに電車ごっこみたいに肩に手を置かれてリビングに戻る。

A「海人、寝るとこリビングでいい？」

「うん！大丈夫。」

A「布団持ってくるね。」

Aに布団持たせるのもなぁと思って後ろについてくと、おばあちゃんの部屋らしきとこから布団を出してきた。

「俺持つよ！」

A「あ、いいよいいよ。軽いし。」

そう言ってまた軽々と布団を持って、リビングに向かった。

「Aってさ？ここに住んでるの？」

A「んー？違うよ。名古屋に住んでるの！この土日はおばあちゃんと入れ替りで来ただけ。」

布団を敷きながら答えてくれる。

「二人凄い仲良いね～」

A「…一緒に住んでたからね。」

「え、そうなの？？」

A「そー…、てか時間大丈夫？1時だけど、明日早くないの？」

Aはその会話から逃げるように聞いてきた。

なんか一瞬めちゃめちゃ儚い顔したんだけど！

まあ出会ったばっかの人が『どうしたの？』何て言っても逆に気を遣わせちゃいそうだから辞めとこう。。

「明日遅いから…まあそろそろ寝よっかな。」

A「うん。私、紫耀みてくる。おやすみ…

ごめんね…？」

「えっ…あ、、おやすみ～」

Aは気づいてる。

今の『ごめんね』はきっと俺に気を遣わせたから…。

すっごい小声だったけど、静かなその空間では怖いくらい大きく聞こえた。

それがなんか切なくて、俺はさっきのことがもっと気になってしまった…。