夜明けの唄【赤井秀一】

１２君の世界で夜明けを唄う ページ13

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『‥‥いやです』









そう言って首を振る彼女に、赤井は内心傷ついたように笑う。

だが、彼女は顔を上げて赤井を睨みつけた。









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『２番手なんて言うひと、絶対に受け入れてなんてやらない』






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呆然と目を見開く赤井に、Aは縋り付くように叫ぶ。









『約束して。どこにも行かないって約束して！！

私をひとりにしないって言って！！

絶対に死なないって誓って！！』

「‥‥あぁ」

『いつまでも、私を離さないで側にいて。

‥‥こんな女を、それでも愛してくれるなら』









貴方の、恋人になりたい。









赤井は、問答無用と言わんばかりにその唇を奪う。

何度も何度も。角度を変えながら。

そこにいるのを確かめるようにキスの雨を降らす。





そして、一度身体を離すと、泣きそうに。

でも、どこか嬉しそうに微笑んで。









「‥‥I promise to love you forever.(永遠に君を愛すると約束する)」









Aは、それを聞いてしあわせそうに微笑むと。

もう一度、愛しい男にキスをした。









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＿＿＿＿夜明けの光が、彼らを優しく包んでいた。









【私も貴方を愛します】

【確かにそれは、私にとって新たな夜明けだった】





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