【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

8話 正月編2 ページ9

sideA

｢空却さん｣

あ、居た。

和尚様に

灼空｢彼奴を1人で外に出したら帰ってくるかも分からん！見張っておれ！｣

と言われました。

A『空却〜！』

空却｢なっ!!｣

そんな目を見開いて驚かなくても…

｢白銀さんだ。｣

｢白銀さん、どうしたんですか？｣

A『私も皆様を見送ろうと…』

空却｢風邪引くから引っ込んでろ。｣

何故…

A『生まれてこの方風邪とは嫌という程付き合って来ました。今更そんじょそこらの風邪が来ても』

空却｢黙ってろ、バカ。｣

貴方より馬鹿な人間は居りません。

というか…

A『空却が私を馬鹿にするとは納得しません！貴方が1番頭悪いのに！』

空却｢拙僧を馬鹿にするのも大概にしろ！｣

だって事実ですもん。

((仲良し…))

はっ！こんな真冬の寒い場所に長居させては！

A『帰りましょ。駅まででよかったですか？』

｢はい。｣

｢白銀さん、お寺のアルバイトって年中やってます？｣

？

A『どうでしょうか……空却、知ってます？』

空却｢知るk…いや、正月しかやってねぇよ。｣

なんか言いかけました？


無事に見送り、2人で帰ります。

A『空却…あの、歩きにくいんですが…』

空却｢……｣

空却と手を繋いで歩くのは良いです。

貴方のあらゆる防寒着を身につけられても…

サイズが合わないから危ないです…

A『空却、寄り道はダメですよ。』

空却｢あーあ、温かいお茶でもあげようとしたのによぉ。｣

大人気ない…

A『貴方が風邪引かないならば良いです。』

ピトッと頬にペットボトルのお茶が…

A『なんですか？』

空却｢……飲め。そして持て。｣

なんなんですか？

A『不思議な空却。』


空却(泊まりに来たのに風邪引いて会えなくなったなんてたまったもんじゃねぇ！まあ、拙僧が居ない間に他の僧侶に言い寄られたりしないで済むし…そう考えたら良いけどよ…)


なんですか？

急に黙って、本当に不思議な空却ですねぇ。

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