【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

7話 正月編 ページ8

sideA

お正月は混みますねぇ。

十四｢空却さん、今日は機嫌良いっスね。｣

そうですねぇ…

A『アルバイトで可愛い女の子でも居たんでしょう。』

空却｢はぁ！？馬鹿じゃねぇの！？｣

動揺してますね。

コソコソと他の僧侶が耳打ちしてますね。

十四｢なるほどッス…｣

凄く納得されました…

A『なんですか？』

十四｢何でもないっスよー。｣


【白銀さんがこの時期は寝泊まりするから】

十四｢白銀さんが帰らずに居てくれるから機嫌良いんスね。｣

A『そんな事は』

空却｢ある訳ねーだろ！｣

盗み聞きですか？

A『はい、あーん。』

もぐもぐ噛んで出て行きました。

味の感想ないんですか？

なんでいつも味の感想なく、満足気に出て行くんですか？

A『十四くんも食べてみます？』

十四｢は、はいッス！｣

また後ろから!!

A『空却！』


参拝者がどっと湧きますからね。

｢すみません、御朱印を｣

A『はい、かしこまりました。』

｢ご祈祷は…｣

A『はい、こちらで承ります。ご祈祷の内容は如何しましょうか？』


十四｢白銀さん、忙しそうッスね。｣

空却｢おう。｣


A『和尚様は？』

空却｢知るかぁ。｣

知りなさい。

A『私が引き受けるので、休憩して良いですよ。』

｢｢はい！｣｣

高校生のアルバイトさん。

可愛いですねぇ。

A『夕方も混みますねぇ。』

この分だと。

｢白銀さん、後は自分達がやるので…｣

A『貴方達は貴方達のやる事があるのでしょう？』

｢私がやるから白銀さんはお休みなさい。｣

副住職！？

A『は、はい。』


｢彼女を休ませないとは何事です！｣

｢はい…｣

｢彼女が倒れられたら…!!｣


空却｢……｣

A『空却は？お昼食べますか？』

空却｢食った。｣

あらあら。


少し多めに休憩を頂きました。

空却が私の膝元を枕にして寝てます…

A『子どもには人気ですよねぇ。』

精神年齢が同じぐらいだからですかねぇ。

空却｢ｽｩ…｣

A『あらあら……』

ひざ掛けを空却にかける。

空却｢…ん……｣

眠いですねぇ。

A『眠たいですねぇ……』


なんとか今日の仕事は終わりました。

A『お疲れ様でした。』

高校生のアルバイトさんにお茶とお菓子を渡して帰します。

A『空却、送って差し上げなさい。』

空却｢なんで拙僧が！｣

A『空却。』

空却｢行けば良いんだろ！｣

はい。

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