【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

39話 ページ40

sideA

灼空｢留守を頼むぞ。｣

A『はい。』

空却｢ー！ッー！｣

罪人……？

いけない。仕事しなくちゃ。


side十四

十四｢獄さん、お休みで良かったッス！自分1人じゃ怖くて歩けないッス。｣

獄｢買い物ぐらい自分で行けや。｣

カフェで休憩ッス。

カフェのテラス側と道路挟んで反対側。

十四｢あれ…空却さん…？｣

獄｢法事か。｣

｢空ちゃん。｣

十四｢囲まれてるッスね…｣

獄｢檀家だろ。ずっと続いてる寺の坊ちゃんは顔見知りつっーより、身内だろ。｣

あれ…

十四｢Aさん居ないッスね…｣

珍しい…

獄｢嬢ちゃんは留守番だろうな。｣


｢ギャーハハハハハッ！油断しやがったなバーーーカ！｣

｢待てぇぇぇぇぇぇぇぇい!!このバカ息子ぉぉぉぉぉぉ!!｣


あ。

十四｢あ。｣

獄｢嬢ちゃん居ねぇと大暴走だもんな…あのクソ坊主…｣

空却｢お！獄と十四じゃねーか！｣

灼空｢空却ぉぉぉぉ!!｣

空却｢やっべ、撒いたら戻ってくるわ。｣

獄｢来なくていいわ。｣

また走ってった……

灼空｢ハァハァ…ん？これはこれは…見苦しいとこ見せてしまった…｣

A『さてさて、呼ばれましたけれど。』

あっ！

十四｢Aさん！｣

灼空｢A！あの馬鹿を連れて来い！｣

A『空却、出てらっしゃい。夕飯抜きに致しますよ。』

追いかけない…？

A『困った方ですねぇ。』

笑ってるけど怖いッス…

A『和尚様はこのまま…代わりに別の方がいらっしゃるように手配しました。あと留守は副住職と他の人に任せまして、それから…』

す、すごいッス…

灼空｢寺に帰ったら空却を縛っておけ。｣

A『はい。』


和尚さんとはお別れッス。

A『空却、いらっしゃい。』

物陰から出てきた！

隠れてたの分かってた！？

空却｢腹減った。｣

A『帰りますよ。』

空却｢たまには肉食いてぇ！精進料理ばっかとかふざけんな！｣

A『貴方は由緒ある寺の跡取りですよ。』

空却｢だからどうした！｣

A『檀家の方々や信仰して支えられてる事に感謝し修行に勤しむべきです。』

喧嘩…怖い…

獄｢嬢ちゃんはこれから天国って名乗れよな。｣

えぇ！？

十四｢獄さんと白銀さんって結婚するんスか！？｣

獄｢お前って坊主の前だと嬢ちゃんを苗字で呼ぶのな。｣

怒られて怖かったッスもん…

空却さんがAさんの耳を塞ぐ。

空却｢…此奴は波羅夷を名乗るんだ、戯言は大概にしろよ。｣

今の方が100倍怖いッス…

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