【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

2話 ページ3

sideA

A『空却、少しお待ちなさい。』

空却｢腹減った!!｣

A『お客様の御前ですよ。』

灼空｢おお、誰かと思えば、天国くん。｣

あ、和尚様。

A『はっ…！す、すぐにお茶の御用意を致します故…！』

獄｢嬢ちゃんはイイ嫁になるな。｣

大きな手が私の頭を荒く撫でます。

A『ご縁があれば良いのですが。』

空却｢だあああぁ!!!!｣

うわ、ビックリした…

獄｢分かりやすwww｣

私にはさっぱり分かりませんが。

空却｢早く飯!!｣

お客様に顔を見せずに自分の欲を最優先にするあたり…

A『はいはい。』

お願いですからこれ以上恥をかかせないでください。

A『和尚様はお客様とお話されるようですのでお先にしましょう。』

｢｢いただきます。｣｣


先生と和尚様と謎の人にお茶を出します。

先生の希望で先生だけ珈琲ですけど…

獄｢嬢ちゃんの珈琲は良いもんだ。｣

十四｢我は華麗にして混沌なるヴォーカリスト。｣

未知との遭遇ってこの事だと思います…！

会ったことのない種類の人です。

開いた口が塞がらないってこの事だと思います…

空却｢飯！｣

おかわりですか。

A『はいはい。では、和尚様、先生。失礼致します。』

灼空｢あんな馬鹿息子、ほっといても構わん。｣

いえ…余計に酷くなると思います…

A『そういう訳にも…』

空却｢とっととしろ！このノロマ!!｣

ﾍﾞﾁﾝ

空却の頭を和尚様が平手打ちされました…

空却｢ってぇ…！なにすんだ！このクソ親父！｣

灼空｢親に向かってなんたる口の利き方をする！｣

また、親子喧嘩が…

A『まあまあ…お二人とも。お客様の御前です。醜い言い争いなど後回しにすべきでは？』

2人して仲良く肩を震わせます。

灼空｢Aに免じて今は見逃してやる。｣

空却｢ふん!!……行くぞ。｣

私の手首を掴んでは、来た道を戻る空却。

A『はい。』

お皿に盛り、お盆に乗せます。

空却｢お前は？｣

A『和尚様を待とうかと。』

空却｢……｣

あ、不機嫌になりました…

A『御一緒しても？』

空却｢勝手にしろよ。｣

あらあら。

隣に正座して座り、目を閉じて手を合わせます。

A『いただきます。』

食事の際は一切の私語を禁止されています。

空却｢……｣

A『……』

なんか凄く見られています…！

何でしょうか…

私の方が量が多いとかそういう不満？

一応平等に分けたつもりですが！

どうしましょう…！

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