【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

15話 バレンタイン編2 ページ16

sideA

A『次こそは…』

どうしてヒビ入ったり生焼けだったりするんでしょう…

あ、和尚様…

灼空｢あの馬鹿、起こして来い。｣

はーい。

A『空却！今年こそは失敗しませんからね！起きなさい！』

空却｢何の話だぁ…｣

眠そうに返す。

A『あ、先生や十四くんの分も考えて分量計らなきゃ！』

…多くして失敗しても嫌ですね…

全然この人起きないし。

てぃや。

上に跨りました。

空却(やべぇ…乗っかった…可愛いかよ、マジで…)

空却｢てか、何の話だよ…｣

A『バレンタインの話です。』

空却(そうだ…！)

空却｢…おはよ…｣

ボリボリ頭をかいて起きました。

A『おはようございます。』

一方の私は床に正座してお辞儀をします。

空却(アイツらにマカロン食わせたくねぇ。)

空却｢ま、まだ失敗してんだろ！｣

うるさいです…

空却｢拙僧の分だけ完璧にしてから渡せよな！｣

それもそうですよね…

空却｢クッキーとかチョコとか色々あんだろ。｣

確かに。

A『空却もたまには良いこと言いますね!!』

空却｢だろ〜…ってたまにはってなんだ！｣

へへへ。

空却｢今年こそは失敗しねぇと良いな。｣

A『い、今に見てなさい！』

空却｢買うもんあるか？拙僧のガム無くなったから、ついでに買ってきてやる。｣

あ、じゃあ！

A『ついてっても良いですか？』

ずいっと彼の顔を覗き込む。

空却｢…ぅああ…良いけどよ。｣

変な声出てますけど……

空却(やべぇ…上目遣いとか…)

A『ほらほら、朝ごはんですよー。』

空却｢へいへい。｣

2人にはクッキーにしよ。

先生は甘さ控えめのココアクッキーにして、

十四くんは…チェック模様のクッキーにしよ。

あと、他の皆さんにはプレーンのクッキー。

A『よぉし…』

空却(可愛いかよ。)



僧侶たちは

｢ありがとうございます！｣

と感謝され、

先生と十四くんは

十四｢うわあ！嬉しいッス！｣

獄｢ありがとうな。嬢ちゃん。お返しは3倍、だろ？｣

大人の余裕を見せつけられました。

A『そ、そんな私は日頃の感謝を…』

獄｢へいへい。ホワイトディは楽しみにしとけ。｣

まあ、喜んでもらえました。


空却｢ふーん。｣

興味なさげに聞かないで貰えます？

空却｢…美味いんじゃねーの？｣

やった！

空却｢毎年、このクオリティ下げんじゃねーぞ。｣

わを。毎年、マカロン作らなきゃいけなくなりました。

16話→←14話 バレンタイン編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す