【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

10話 ページ11

sideA

｢天国様…そちらの方は？｣

ほへ〜…

弁護士事務所って初めて来ました…

獄｢嬢ちゃん、2日間だけだがよろしくな。｣

は！

A『こ、こちらこそよろしくお願いします…』

なんでこうなったかと言うと、

―数時間前―

A『十四くん大丈夫ですか？』

まさかの年下という事が判明し、名前呼びになりました。

十四｢は、はいッス…｣

獄｢よお、順調か？｣

A『先生。』

十四｢獄さん！｣

なんか犬みたいな尻尾が見えました…

A『先生、私やっとLIN○始めました！』

獄｢嬢ちゃん死ぬほど機械音痴だもんな。｣

失礼な！

A『空却に教えてもらったんです。友達の追加を聞いたら要らないって言われました！私は友達居ないって思われてるんですか！？』

獄(おーおー。嬢ちゃんの鈍さもすげぇな。)

十四｢なんか…空却さんが白銀さんに教えない理由分かるかも知れないッス…｣

え？

獄｢奇遇だな、俺も分かるぜ。｣

A『何でですか？』

知りたいです！

獄｢友達追加のやり方はな｣

そっちを教えてくれるんですか！？

いや、有難いですけど！

獄｢そうだ、嬢ちゃん暇か？｣

暇といえば…

獄｢さっき住職と話して嬢ちゃんを2日間借りる事にした。｣

私はペッ○ーくんじゃないです。

空却｢な…｣

あ、空却…

空却｢ざけんなクソ親父！｣

灼空｢何度言えば親の口の利き方を覚える！｣

わーを。

獄｢てことで、出発〜。｣


えー。拉致されました。

先生の車の助手席に居ます。

獄｢十四は嬢ちゃんに懐き始めたのは別に良いけど、懐き過ぎると成長しないからな。｣

た、確かに…

獄｢嬢ちゃんが傍に居ない坊ちゃんとも上手くやらねぇと。｣

先生って凄いですね。

獄｢かと言って仕事人間の嬢ちゃんに休めって言うのは酷だろうと住職が言うから俺の助っ人として今から事務所行くぞ。｣

急な職場体験。

A『私事務処理とか出来ないと思います…』

獄｢客に茶出して、俺にコーヒー作ってくれ。嬢ちゃんの機械音痴は俺も知ってる。｣

なるほど。

後は？

獄｢後は自由にしてて良いぞ。｣

わーを。

事務所の扉を開くと

｢天国様、おかえりなさいませ。｣

A『先生って様つけて呼ばれているんですね。』

獄｢んー。俺を先生って呼ぶのは嬢ちゃんくらいだぜ？｣

弁護士って先生とお呼びするに等しい位ですよね？

珍しい物を見たような顔をされました。

そして冒頭に戻ります。

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