【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

1話 ページ2

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灼空｢こんの…｣

今日も和尚様の怒鳴り声がもうすぐ…

灼空｢どら息子ォォオオォ!!!!｣

ほら。

空却｢へへーん！バーカ！｣

仏様、本当に彼は僧侶なのでしょうか。

灼空｢A！捕え!!｣

境内を掃除していた粗めの箒を足に引っ掛けると、面白い具合に転びます。

灼空｢でかした！｣

A｢親子喧嘩は程々に。｣

空却｢何すんだ!!この!!｣

今日も今日とて罵倒されるんでしょうね。

空却｢ブス!!｣

わー、ストレートな悪口。

A｢和尚様、裏の方を片付けて参ります。｣

桶に水を溜めて箒を持って歩く。

灼空｢来い！こんの罰当たりめ！｣

空却の首を持って本尊に向かわれました。

空却｢バーカ！ブス!!｣

一方、私に幼稚園児並の罵倒をする空却。

相手にしていたら身が持ちませんから。

｢ごめんくださーい！｣

あらあら……

A『あらあら、どちら様？』

｢宅急便でーす！｣

A『まあ、ご苦労さまです。』

空却｢…………｣

灼空｢煩悩を消せェ！｣

お説教されてますね。

A『はい。』

印鑑を押して荷物を貰おうとすると

｢重いんで、中に入れましょうか？｣

A『大丈夫ですよー。』

こう見えても力はある方です！

｢でも…｣

人の親切を無下にするのも…

A『じゃあ…この辺に置いて貰えますか？』

｢あ、はい！｣

若いお兄さんは笑顔で帰っていきました。


空却｢……｣

お説教されたからか物凄く不機嫌になりました。

A『なぁに。』

空却｢飯！｣

亭主関白にでもなりたいんですか？

A『今作ってるでしょう。』

空却｢早くしろ！｣

もう…

A『空却、荷物届いてましたよ。』

空却｢あ？｣

A『先程、宅急便の方がいらっしゃったでしょ。』

【波羅夷 空却様はご在宅でしょうか。】

空却｢あー。｣

納得されました。

A『ほら、空却。お味見。』

空却｢てめぇの料理なんか食いたくねぇ！｣

さっきまで催促してきたのに。

A『良いですよ。私と和尚様と他数名で食べます。』

寺に修行される方もいらっしゃいます。

由緒ある寺ですから。

獄｢よお、嬢ちゃん。居るかー？｣

あら。

火を止めて、玄関へ。

A『あらあら。先生…と？』

1人は天国 獄先生。和尚様を通じて顔馴染みになりました。

けれど…

十四｢あ…あの……｣

見た目とのギャップ凄いですね…

空却｢おい！飯！早く！｣

さっきまで要らないって言ったのに。

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