Story.34 ページ38
いちごside
先生「七海さんは数ヶ月間、パリ本校に留学します。」
ざわざわ
えっ、嘘でしょ…?
まだAちゃんと話せてないのに…。
どうしよう?
よし、呼び止めよう。ってもう行っちゃった…。
仕方がない。
また帰ってきたら話そう。
ん?なんか机の中に入ってる。
なんだろう?
あっ、手紙だ。
誰からだろう?
え〜っと…。
「えっ!?嘘!」
先生「天野さん、どうかしたの?」
「あっ、いえ、なんでもないです…。」
その手紙はAちゃんからだった。
『 天野いちご様
いきなりの留学でびっくりしたよね。
いちごちゃんには話さないといけないことがあります。なぜいちごちゃんを避けたのか、です。
簡単に言うと、嫉妬かな。
いちごちゃんは私が時間をかけてできるようになったことを、すぐにできるようになってしまう。
それが羨ましかった。それと同時に、なんで私には才能がないんだろうと思いました。
だから、気持ちの整理をつけたくていちごちゃんのことを避けていました。
自分でも、それが本当に正しいのかはわからなかった。けど、それしか思いつかなかった。
本当に本当にごめんなさい。
許してくれないかもしれない。けど、次会うときに笑顔で会えたらいいな。
私はパリでもっと頑張るから、いちごちゃんも頑張ってね! . . 七海 A 』
Aちゃん…。
ちゃんと話したい。こうなったら仕方がない!
ガタンッ
先生「天野さん!?」
「私!私、どうしても行かないといけないんです!」
バタバタ
先生「天野さん!待ちなさい!」
麻里「いいんじゃないでしょうか。」
先生「天王寺さん…!」
麻里「友情は誰にも止められないですから。」
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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時