三十四話 やっと俺は ページ34
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來夜「もう俺はあんたの子供じゃない。」
その直後、唖然とした表情は瞬く間に消え、この世の閻魔大王とも言える怒りの表情に、直ぐに変わった。
父「……………私だってお前の様なグズは……………」
"息子じゃない"
來夜「それで………………それでいいさ…………。」
俺はくるりとその人から背を向け今を出ようと一歩進んだ。
やっと俺は『僕』を辞められる。
もう下を向く必要なんてない。
もう頑張らなくていい。
俺は誰の指図も受けない人生を送る。
襖に手をかけたその時、その人の声が俺の動きを止めた。
父「お前の顔はもう二度と見たくない。」
來夜「………………。」
父「出ていけ。」
父「二度と帰ってくるな。」
來夜「………言われなくとも。」
そのつもりだ。
俺は振り向かずに襖を開け、部屋を出ていった。
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三十五話 仲直りしたほうがいいです→←三十三話 さよなら『僕』
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メロンパン - やべっ、怖いけど、おもろいが勝つわ。止まんないですわ。 (2020年12月9日 16時) (レス) id: 0e27099bf0 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 新しいの見っけ☆←オrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr (2019年8月24日 9時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年5月16日 23時