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十四話 お兄さん ページ14
不意に聞こえたその声。
雨音に呑まれずに、はっきりと聞こえたその声。
僕は迷わずに振り返った。
そこにはビニール傘をさした、制服姿の髪の長いニヒルな笑みを浮かべたお兄さんがいた。
その白い肌に人形の様に感じる整った顔立ち。
僕は何故か、ゾッとした。
そしてそのお兄さんは、薄くて形の良い唇を動かした。
「父親が憎いなら、怨めしいと思うなら…」
「お前は変わる事が出来る」
妖艶な声に乗せられた、意味の分からない言葉に、僕は困惑した。
來夜「あ、あの…誰ですか？」
雨音に遮られて、聞こえなかっただろう。
しかしお兄さんは、紅を乗せた唇の端を釣り上げた。
「俺の名前は月夜。君は？」
來夜「ぼ、僕は………玉城…來夜…です…………。」
さっきよりも小さな、今にも消え入りそうな、か細い声。
だけど
月夜「そうか。いい名前だね。」
お兄さんは、月夜さんは、ふんわりと笑った。
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メロンパン - やべっ、怖いけど、おもろいが勝つわ。止まんないですわ。 (2020年12月9日 16時) (
レス) id: 0e27099bf0 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 新しいの見っけ☆←オrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr (2019年8月24日 9時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年5月16日 23時
