君には言えない。2

お見通し ページ27

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「…悔しいけど。」



「へっ、どんまい！ケイ！落ち込むなって！」









「俺、夜終わって時間作って会ってくる。返事もらう

俺の方が落ち込むことになるよ。」





「元太、俺」



「俺、あいつのことまじで好きだよ
女の子としてもだけど、今は人として好きな気持ちがでかい」




俺に言わせてと、遮られて

不安そうな顔すんなって軽く叩かれた。






「心配すんなって 前も言ったじゃんか！
女の子の一つや二つの事で変わる関係じゃないし、変えられないから」



「あと、俺まじで海斗のこと好きだからさ。本当まじ愛してるって感じの好きだから

そんなお前の背中押したいから、今日会ってハッキリさせてもらう。だから先に俺に会わせてよ。

海斗のことだから、今日会いに行くでしょ〜笑」






「ちょっとまって、まじ泣きそう」




「はっなんでよ！」






友達はそんな多くはないけど、みんないい奴




元太は特別。







変わらない関係、良い意味で変わっていく関係でいたい


一抹の不安はすぐになくなった








「俺、今日告白する」





「約束な」






カチン、と

コーヒカップとココアのグラスの小さな乾杯の音。







「っし！行こう！最終日！」




そう意気込んで劇場に向かった。





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