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少年が初めて訪問してから2週間。
夜中だけじゃ足りなかったのか、とうとう少年は日中に俺を訪ねて来た。
外で身体を動かしていた俺に切りかかる。
俺は普通に横っ腹を蹴る。
身体を動かしていたからか、大分飛んだ。
『何故私を殺そうとするのですか？』
初対面の人には、敬語…結構様になって来たな…。
まぁこの少年を初対面と言って良いのか分からないが。
俺が山に住んでいるのは誰にも知られていない筈。
俺を殺せ、という命令を受けてここに来た可能性は低いだろう。
？「…山に住んでる人間殺したら、認める言われたんや」
『…少年は何かの組織に所属しているのですか？』
？「人、殺すとこ」
暗殺組織だろうか。
この少年は大分痩せている。
俺の上に乗った時も軽かった。
…おそらく彼の組織は商売が上手くいかずに少しでも頭数を減らしたかったのだろう。
そして山に送り込んだ。
その辺の猛獣にでも喰ってもらうつもりだったのだろう。
その後山で少年が遭難したことにして仕舞えば処理も楽だしな。
しかし、偶然にも山には俺という人間が住んでいた。
つまりこの少年は、
…捨てられたのだ。
情が湧くな。
そんなことを考えている間にも少年は俺に切りかかる。
少年は筋は悪くないが動きを教えられたことがないのだろう。
そんな感じの動き方だ。
『止まれ少年』
俺は弾き続けていたナイフを避けずに左腕で受け止めた。
血が噴き出す。
？「…!!!」
相手に刺せたのに喜ばずに驚くとは…
組織に所属している間に殺す経験をしなかったのだろう。
『酷な現実ですが、少年は組織に捨てられてしまったのですよ』
？「えｯ…？」
『君が生きて帰っても喜ぶ人はいないでしょう』
俺は笑顔を崩さず言う。
『そこで1つ提案です』
俺は右手の人差し指を立てて少年の目の前に出す
『私と一緒にここで暮らしましょう。少年、君を強くして差し上げます』
？「…ホンマなん？」
『本当です』
そう言うと少年は少し悩んだ後、
？「…俺、アンタみたいに強くなれるかな？」
『なれます。いえ、必ずします』
すると少年は深々と頭を下げた。
？「こっ、これからよろしくお願い、します…！」
『よろしくな少年！』
俺は笑顔で右手を出す。
zm「少年、ちゃうわ。俺はゾム。覚えときや」
ゾムは俺の右手を笑顔で握り返した。
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
