万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参)

１２３ 犬 ページ36

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ニュースをつければ、結野アナまでもが頭から耳を生やしこの状況を実況していた



結野「突然歌舞伎町の住人の頭から動物の耳が生えた原因ですが、未だわかっていません
ウイルスの可能性もあるため、警察庁は歌舞伎町の人の出入りを禁止し封鎖すると発表しました！」



俺たちだけが、って訳じゃなく街全体が動物化して行っているらしい



貴「…」

新「Aさん、なんで少し嬉しそうなんですか」

貴「いや、俺がおかしくなったんじゃなかったんだと思って…」

神「もふもふアル…」



神楽が自分の長い耳を触りながら呟く



神楽はうさぎ
新八は犬の垂れ耳
銀時は…キツネだろうか



しっぽ的に





貴「はっはー！！！
みんな俺の苦しみを知れ！」

新「…この騒動起こしたのAさんじゃないですよね」

貴「んなわけないでしょーが」

銀「でもお前が目立たなくなったな」

貴「みんな生えてるからな」




その時、押し入れがガタンと揺れた




新「あ、定春起きたかな…？
今日は起きるの遅かったな…えーと、餌は…」




最近定春は狭い押し入れに無理やり身体を押し込んで寝るのがブームらしく、押し入れで寝ている



貴「ン？」

銀「は？」

新「え…？」



開いた押し入れから出てきたのは、二足歩行の定春だった



定春「わふっ」




神「…定春！！！
お前、二足歩行出来るようになったアルカ！！
さすがネ！！天才アル！！
銀ちゃん銀ちゃん！！見て！定春二足歩行！！」


銀「いや見てるよ、バッチリ見てるよ
自分の目がおかしすぎて穴が開くほど見てるけど？
ねェ定春の足…アレおかしいよね、俺だけ？
俺だけって言ってくれ頼むゥゥウ！！」



ガクンガクンと俺の肩を持ち揺らす銀時

二足歩行で出てきた定春の足だけ、どこからどう見ても人間のソレだ



貴「アレ、定春って…アレ？
もしかして俺が知らないだけで、犬の皮被った人間だったりするアレ？
どっかのロン毛が連れてるアレみたいに、お前らもアレ連れてるアレ？」


新「いやアレじゃないです」




神楽は天才天才！！と定春の頭を撫でまくる


定春は嬉しそうに目を細めている





いや、おかしいよね


おかしいよね定春



足生えてるよね、
明らかに生えるべきでない足生えてるよね



むしろスネ毛も生えてるよね






その時ニュース速報が流れた



結野アナ「こちら現場の結野です！
人間がどんどん動物化していくのに比例して動物がどんどん人間化しています！」






…え？

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