私の居場所は胸の中 ページ36
私は三途の川にいる。
あたりは真っ白で何も見えない。
もう少しで"死への陸"に到着する。
でも、一歩が踏み出せない。
現実に
私の胸に
残してきたアレが気になって
帰りたいけど
帰れない。
足が埋もれて
どうにもならなくて
でも、手は暖かくて
誰かが握っているようで・・・
・
・
貴「(握っているようで・・・)・・・ぁっ」
母「・・・ぁぁ・・・」
父「雲っ!!」
パパ、母さん。
期待してた。
この手の温もりは敬だと_______________
貴「なんで、ここに、居るの・・・・?」
母「意識が戻らないって聞いたからよっ・・・ホントに貴方って子は・・・・っ」
この人は知らない。
私を邪魔者扱いしている母さん。
ワタシハジャマデシカナイ。
父「母さん。こっち。」
母「ん。じゃあ、またね。」
貴「また・・・」
いつ逢えるかわからないのに
また、といって帰ってしまう家族。
いや、他人。
他人だからしょうがないけど
貴「とり、ちゃん・・・・」
彼だけは
私のそばに居て欲しい・・・。
か「・・・おはよっ。どう、具合。」
貴「だるい、まだ視点が定まらない。」
か「でしょうね。1週間も、戻らないんだからっ((泣」
貴「かんな・・・ありがとぅ・・・」
か「もぅ、こんなこと二度としないでよねっ」
貴「うん、わかった。」
精密検査、血液検査、血圧etc
寝起きの私を襲った検査。
出会うのは、機械ばかり。
抱くのは毛布ばかり・・・
か「雲ー、お客さん。」
貴「うん・・・あっ・・・・」
崩壊した。
涙のダムが崩壊した。
鳥「よっ」
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作者名:うさぎ | 作成日時:2014年1月7日 20時