天国に一番近い君。

カウントダウン．side長野、阿部 ページ22

阿部さんの頼みで担当医と話し合うことに。









今更？話し合うっていっても









なんもないけど、ね。









阿「で、先生。今後はどのような治療法を？」

「これと言ったものはありません。・・・手術も心臓に負担がかかりますし、これ以上は。」

長「抗がん剤はつかわないんですか？」

「使えば進行も抑えられるのですが・・・」

阿「が？」

「なかなか許可が下りなくて・・・」

長「あいつ・・・」

阿「は？なになに。どゆうこと？」

長「あいつ、雲は昔っから断ってるです。抗がん剤の治療を。」

「今は飲み薬でなんとか」

阿「なるほど・・・で、雲はどうなるんですか？」

「癌の巣になるかと。」

長「・・・・・・・・・・。」









俺らにはなにもできない。









どんだけ、強くても









癌には勝てない。









しかも、痛みを抑える薬しか服用してない。









心臓が先か癌が先か。









「先生っ。またですっ」

「・・・。現状維持が最善先です。」







ナースに呼ばれ、会議室には俺と阿部さんのみ。









重い雰囲気のまま時計の針は進む。









「すみませぇん・・・」

新たなナースが来た。


確かこの人







か「かんなです。えっと・・・雲の友達です。」





あ、そうそう。専属のナースだっけ。








阿「どうかされましたか？」

か「最近の雲についてなんですけど・・・」








・









ゴクッ。









・

か「最近、気絶する回数が多いんです。でも、さほど重症って訳じゃないんです。

でも、気絶したまま起きない時もあり得るんです。でも、２、３０分すれば起きるんで大丈夫かと。でも、」

長「でもでもでもでも、うるせーんだよっ」

阿「長野・・・長野っ！！」

か「すみません・・・あの、私からの提案なんですけど・・・」









・









・









・


長「大阪」

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