真・信.side長野 ページ18
長「雲の病名は、・・・左心低形成症候群です。これは、心臓の形が変形する病気です。
そして、それにくっつくよう癌もあります。」
内「治るん?それ、」
長「見込みはありました。でも・・・」
泣くな俺。
最後まで伝えなきゃいけないんだぞっ
でも、もう無理だ・・・
この先が言えない、言いたくない・・・
阿「長野、無理はするな。」
長「でも、・・・」
藤「長さん、試合頑張りましょう?」
仲間がこんなにも温かいことに再確認した。
長「ありがとぅ、ございます・・・」
悲しみの涙から
嬉しさの涙に代わった。
それは温かくて気持ちがいい。
でも、これだけは俺の口から伝えたい。
どんなに詰まろうとも
時間がかかろうとも
これだけは。
長「・・・あとっ・・・あいつ、ぅっ。鳥谷っさんにっ、恋しました・・・」
大切な姪のために。
藤「うそぉ・・・」
杉「で、でも!鳥さん、結婚してるんじゃ」
内「知ってるんか?そのこと。」
長「はい、知ってます。あと、病の進行状態も。」
沈黙の中
阿部さんは俺を見つめて
”大丈夫、あいつらに任せよう”
と、言ってる気がする。
それに気づいたみんなも、
暗黙の了解だった。
ほんと、巨人は絆が太いな。
ここに来れてよかった。
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作者名:うさぎ | 作成日時:2014年1月7日 20時