ひまわり畑ー4 (ページ16)

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またやられた…！

大野『彼、いつのまにか居なくなってるんだけど。

なんで？

「いや…それは…」

Aとの写真をお前んちに送りつけた後にトンズラしたなんてこと言えるわけないし…(汗)」

言葉に詰まってたら

東山「急な異動で、引き継ぎが間に合わなくて申し訳なかった。

大野、今回の件はうちのミスだから起用料はいただかないよ。

増田を好きに使ってやってくれ

「えっ、ちょっと(汗)

大野『本当ですか？それは助かります♪」

「あの…社長？(汗)

東山「そのかわり一つ条件がある

大野『はい？』

「え？」

ほぼ同時に反応した

東山「その撮影、君の妹も参加させてやってくれ。

『仕事』として、増田と一緒に歩かせてやってほしい。」

ーー社長…。

大野『……』

山田「あのっ…。僕からもお願いしてよろしいでしょうか。」

返事をせずにこちらをずっと見ているおーちゃんに、さらに山田からも言いだしてきた。

大野『先輩は昔から変わってないですね

結局全部お見通しなんだから…w

いいでしょう。

どーゆうカタチで参加できるかはわからないけど、僕のほうから提案させてもらいます。

東山「ありがとう。」

山田「ありがとうございます…っありがとうございます…っ」

またパソコンと東山社長に交互に頭を下げる山田の肩は少し震えていた。

こいつも必死なんだ…。増田のためを思って…

大野『かずなり、そこにまだいる？

「え？ああ、いるよ？なに？」

画面の中のおーちゃんから声をかけられて我にかえる

大野『増田くんには今回の事、あの丸山ってゆうスタッフが気を利かして全部手配してくれたって言っといてよ。

「は？なんで

大野『そのほうが彼、気持ちよく仕事できるでしょ？』

何言ってんだ？こいつは

大野『こっちにいる間はちゃんと『仕事』してもらうよ。

最後は彼次第だけど。

それでは、失礼します。」

ーープツッ…

広い社長室に、静寂が戻った

東山「最後……か。」

暗くなったパソコンに向かって、社長が呟いた

おーちゃんの言った『最後』は

レセプションの後

たぶん、おーちゃんも、うちの社長も、そして今隣で黙って泣いてる山田も

増田が出す答えを分かってるんだよな…

もちろん

オレもだけど…