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『結婚したくありません。』
その言葉に見開かれたレオと団長の目。
それを見て言葉のチョイスをミスした事に気付く。
(やばいコレ、私が団長と結婚したくないみたいなニュアンスに…！いや、したくはないんだけど何で私が振ったみたいになってんだ‼)
「私では不満か…？」
「A、兄上の何が不満だと言うのだ！俺はまだ歳が足りぬ、だがおまえを他所にやりたくはないのだ！」
もういっそ泣きたい。
そう思いながらレオが突然自分を候補から消した理由を今知った。なるほど。
「団長が嫌とかそういう事ではなく…結婚自体が嫌なのです。私はまだここで働きたい、国を守る騎士団の一員として力を尽くしたいのです。」
真っ直ぐにフエゴレオン団長の目を見て伝える。
レオには悪いけど、私はまだ誰とも結婚する気はないのだ。
にしてもこの反応、もしかして明後日のお相手は団長だった…？
先程のドタバタした空気と打って変わって、ピリッとした雰囲気が執務室に流れる。
窓の外は相変わらずいい天気で、遠くから小鳥の囀りがシンと静まった部屋に聞こえてきた。
「A…？兄上…？」
オロオロとレオが不安げに私と団長を交互に見やる。
団長は真顔のまま口を開かない。
どうしたものか、思案しているのだろうか。
「わがままでしょうか…。」
「いや……。」
ふむ。
そんな反応でまたしても顎に手をやり首を傾けた。
「しかし、おまえが結婚するという事は私も噂程度だが聞いているぞ？」
「兄上‼そこを兄上が何とかAと結婚してくださればAの望みも叶うかと！」
「レオ、少し落ち着け。」
「ですが!!!…はい……。」
この反応からして私のお相手は団長では無いらしい。
レオは尚も食い下がろうとしたが団長のオーラに圧されてシュンと項垂れた。
「どこから出た噂なんでしょう…事の真相は、叔父が王族の方のご子息と私のお食事を快諾しただけなんですが…。」
「ハハハッ‼噂とは得てして事が大きくなるものだ！なるほど、王族が絡む話だったから私やレオの耳にまで入ってきたのだな。」
得心いったというように、ここに来て初めて団長が笑った。
項垂れていたレオも真相を知って、そうだったのかー!!といつもの明るさを取り戻している。
とはいえ状況としては相も変わらずお見合い騒動のままだ。
「実は、そのお話でここに来たんです。少しお時間貰えますか？」
あわよくば、協力を得たい。
そう思いながら団長に申し出た。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
