更なる来訪者 ページ40
朝食の後、部屋に戻って午前を仮眠に充てた。
昼過ぎに予定通り起き、軽く身支度を整えて執務室へと向かう。
誰も部屋に来なかった所をみると特段問題は起きていないようだ。
「兄上！」
執務室の前でレオが待機していた。
部屋を開け、入る様に目線を送れば後ろへ続く。
「レオか。Aの様子はどうだった？」
「また熱が上がったようで、今は眠っているかと。」
「そうか。」
食事をした事で更に体温が上がったのかもしれない。
どちらにせよ一度顔を見ておいた方が良さそうだ。
彼女は弱音を隠して耐え忍ぶ傾向がある。
「報告があります！」
「？ おまえは今日は非番だろう？どうしたんだ？」
改まって言うからには、団員としての報告だろう。
任務でもない報告、となると…。
少し考えるが検討がつかない。
レオに言葉の続きを促して、報告を受ける。
「先程、銀翼のソリド･シルヴァが単身にて訪問、Aの部屋にて少し会話した後、去りました。」
「……詳しく話せ。」
聞けばノゼルの婚約問題についてAに問い正すつもりで乗り込んできた、という事だった。
が。
「待てレオ、なぜ部屋で対峙する話になるのだ。」
「そ、それは…熱を計ろうと、兄上の様にAに触れている時に突然部屋に入って来たので…その、あらぬ誤解を受けてしまい…。」
絶句。
よく、その場で戦いが起きなかったものだ…。
場面を想像して、盛大に溜め息を吐きたくなった。
その後もソリドとAを2人で部屋に残して席を外したり、とツッコミを入れたい内容の報告を聞く。
命の心配まではしないが、間違いが起こる可能性は0ではない。
レオとAの危機感の無さを改めて実感し、内心困り果てるフエゴレオンであった。
「兄上？」
無知は、時に罪になる。
知らぬが故に間違いが起こってしまった場合、悔いて傷つくのはレオだ。
そう考え、行動を諌めようと口を開く。
「レオ、よく聞け。」
そのタイミングで執務室の扉が激しくノックされた。
相当急ぎらしく、被せるように声が飛ぶ。
「団長！おられますか‼ 」
「入れ！どうした⁉ 」
入室を許可して内容を伝えるように促す。
比較的最近入団した者だ。
相当慌てていたようで、軽く息が上がっている。
「今、拠点の外にっ…銀翼の団長、ノゼル･シルヴァ様が来られています‼ 」
弟だけでなく問題の当人まで。
本格的に頭を抱えたくなったフエゴレオンは、彼にノゼルを通すよう指示を飛ばすのであった。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
