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「なるほどな。」

「うぐぐぐ……。」


思案するフエゴレオン団長と、歯を食いしばり何かに耐えるようなレオ。
ひとり置いて行かれてる私にも説明が欲しいです団長。


「Aが《まだ》結婚したくないと言った事で、結婚手前までは進めようと思ったようだな。今朝方、早くにノゼルから書簡が届いた。」


えええええええ。
…ええええええええ。

嘘でしょそんな事になる?
あ、でもあの人そういうとこあるよねぇぇぇ。


「内容はAとの婚約を予定しているという事に加えて、銀翼にAを渡せという物だった。」

「断ってください兄上!Aはうちの団員、そんな簡単に異動などさせられませぬ!」


…となると、今日中ぐらいに叔父さんにもそんな旨の手紙か使いが来る気がする。
あああぁぁぁ‼ どうしたらいいんだこれ!
差し当たり返事に関してはきっと私の意思を汲んで叔母さんが止めてくれるはず…。


「A!これはおまえの意図する所では無いのだな⁉ あちらが勝手に進めている事なのであれば俺は断固として抵抗するぞ!」

「落ち着けレオ。…しかしノゼル自らがそのように考えているのであれば、そう安々と引き下がらないだろう。」

「兄上ぇ〜……。」


なんか、本当に話が大きくなったな…。
それもこれも私の言葉足らずのせいだと思うと居た堪れない。
結婚の意思は無いと伝えたはずがまさか、ならば結婚ではなく婚約で。ってなるなんて誰が予想できただろう。

そりゃ今後の人生ずっと結婚しないという訳にもいかないだろうからゆくゆくは直面する問題だとしても…。
ん?私の気持ちが準備出来るまで待ってくれる的なノゼルさんはもしかして紳士?
ダメだ、よくわからなくなってきた………。


「A?」

「はい…?」

「……顔が赤いな…。じっとしてろ。」

「? ………ひゃっ⁉」


団長の手が私の首元に触れる。
ひんやりしたその手の感触に思わず気の抜けた声が出てしまう。


「熱、だな。休暇中に色々あって疲れが出たのだろう…今日は部屋でゆっくりしてろ、非番にしておく。この件は保留にするよう手配しよう。」

「すみません、ありがとうございます…。」

「…あんな格好で寝ておるからだ……。」


ボソッと呟いたレオの言葉にフエゴレオン団長が訝しげな顔をした。


「レオ、Aを部屋まで送ってやれ。その後ここに戻ってくるように。」

「はっ!承知しました!」


そして私は団長の部屋を後にした。
悩みだけ、ぐるぐる脳内に残して。

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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます!今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…(笑)私も書いてて楽しいです(*´艸`*) (2019年4月7日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして!私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ノ頑張ります! (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`・ω・)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋毬 | 作成日時:2019年3月31日 23時

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