対面 ページ24
食事だけとはいえ両家公認の上、相手は王族。
決して粗相があってはならない。
何かあれば困るのは叔父さんと叔母さんだ。
(…既に肩こってきた)
早めに指定された店へと着き、部屋へ通される。
大分早めに着いたので相手はまだ来ておらず、ホッと胸を撫で下ろした。
こういう場合は身分が下の方が先に着いておくべき、とされているからである。
個人間のやり取りでは無いので誘った方が、という訳にはいかない。
(いっそ相手が王族ってのが誤報ならなぁ)
淡い期待を胸に、整えられた部屋でぼんやりと時を過ごす。
このお店は有名な老舗で、クローバー王国が建国した時からここにあるらしい。
故に限られた家柄でないと利用できない上、個室にもランクがあるようで…恐らくこの部屋は最上の部屋である。
すなわち相手が王族であるという事は、疑いようがなくなってしまった。
(ひとまず、相手も一人で来るようだし…よかった。お付きの人とか居たら断ってくれなんて相談できないもんね…)
既に用意されているテーブルセットを見た時に安堵の息を吐いたのは素直な気持ちだ。
1対1、顔見知りであれば多少は緊張も解れる。
(早く来ないかな)
徐々に闇が深くなっていく外を眺めながら、ぼんやり思う。
到着したら話をして、食事をして、帰る。
そう、それさえ乗り越えれば明日からはまたいつも通りの任務に追われる日々に戻れる。
(久しぶりに長いお休みを貰えてよかった)
慌ただしい3日間だったが、何だかんだ楽しかった。
次に休みが取れたら叔母さんとパーティーに行こう。
食べ損ねたパンケーキも食べたい。
そしてちゃんと毎日、自分の手入れをしよう。
あ、魔法帝に会う事があればちょっと物申さねば。
3日間の事を思い返しながら今後の事を考えていると、控えめに扉をノックされる。
「ご到着されました。間もなく参られます。」
「ありがとうございます。」
立ち上がり、出迎える体制を整える。
体裁は叔母さんとシエラが整えてくれた。
あとは私が上手くやるだけだ。
「失礼致します。」
お店の人がそう声を掛けて扉を開ける。
横開きの扉が開け放たれ、その向こうから遂にここ3日間悩まされた相手が姿を………………………
「…やはり、似合うな。」
思考が停止した。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
