帰宅後 ページ19
「あー、何かめちゃくちゃ疲れた…。」
ヤミ団長と別れた後、しっかりお昼を食べたおかげでパンケーキ欲もすっかり遠ざかってしまったので結局すぐに帰宅した。
自室のベッドで横になり、昨日今日の濃い出来事を思い返す。
(せっかくの休暇なのに全然休んだ気がしない)
しかも明日の夜はいよいよ相手もわからぬ食事、もといお見合いときたもんだ。
果たして対面するのはソリドかキルシュさんか。
ソリドだとすれば私が言わなくても断ってきそうな気もする。
キルシュさんは……優しいからきっとお願いすれば大丈夫だ。
(大丈夫、大丈夫)
明日が終われば私に平和が戻ってくる。
いつものように騎士団で任務やお手伝いをこなして、美味しいご飯を食べて自室で眠る。
時々こうしてお休みを貰って叔母さん叔父さん孝行する。
ここ数年のルーティンに戻るのだ。
(…あ、ヤミ団長が言ってた結婚の噂ってもしかして)
昨日の団内での騒ぎを思い出す。
いや騒ぎの元凶はレオと私だが。
あー、あの時その場では否定も何もせずに…出来ずに居たからそのせいかなぁ…。
と言う事は、明後日に帰った時には箝口令を敷かねば。
いや、私が何食わぬ顔で騎士団に戻って生活していればその内そんな噂もデマだったと消えるかな。
悶々と関連する事を考えていると玄関扉の音がした。
「Aちゃーん！帰ってるかしら？」
「はーいー！」
「ちょっと出てきてくれるー？」
「今行きます！」
ベッドから起き上がり、声のした部屋へ向かう。
顔をのぞかせればそこに居たのは叔母さんと優しく微笑んだマダム。
「こんにちは。ようこそいらっしゃいました。」
「ご挨拶ありがとうございます、宜しくお願いします。」
相手の身分が分からぬ以上、社交的な挨拶をしておく。
突然のお客様は心臓に悪いのだ。
「Aちゃん、明日のお化粧とヘアメイクをしてくれるシエラよ。今日お会いした奥様と盛り上がっちゃって借りて来ちゃった！」
「え。」
うふふ、と破顔する叔母さんと固まる私。
しまった忘れてた。
最近は仕事が忙しくて全然社交界にも顔を出してなかったがこの叔母、私を飾り立てるのが大好きだった…‼
「では、お肌のお手入れから致しましょうか。」
シエラはテキパキと色んな道具を並べていく。
その横でキラキラと目を輝かせて私を見つめる叔母さん。
(う、逃げられない……)
悟った私はひっそりと溜め息を吐いて椅子に腰掛けるのだった。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
