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fj 初恋 ページ9

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「⋯⋯くっそ、!」


膝から崩れ落ちて落ち込んでる丈くんを見て、俺はそっと近づいた。
丈くんの顔を覗き込むと、目から涙がこぼれ落ちた



「丈くん、」



なんで、こんなことになっているのかと言うと、
日本シリーズを一緒に見ていてオリックスが敗退してしまったからだ。



そっと、抱きしめると丈くんは

「りゅうせ、⋯明日仕事がんばってなぁ、」

と言ってくるから俺は勝敗に左右されんでと思いながら

「うん」

とだけ返した。
まばたきするのが惜しいな
だってこんな可愛い丈くんなかなか見る機会ないもん。




いつも丈くんを見つめるのに忙しいくらいだけど、今日はもっと目を離せない

不都合な事ばかりが続く訳じゃないで、って丈くんに声をかけそうになったけど辞めた。
だけど、その想いが通じたのか、俺が一方的に抱きしめていた丈くんが俺の背中に手を回してぎゅっとしてくれた。

そんな小さな仕草に惑わされて
とくん、と胸が思わず跳ねた。

あぁ、俺が丈くんを守ってあげたいな
知らなかった感情が生まれていく。



とくとくと胸をつく想いは絶えず、
とどまることのない気持ちに心が溢れる




不器用なりに丈くんのさらさらな髪を撫でると丈くんは俺の顔を見て笑った


それだけで俺の体は熱くなり、こんなに抱きしめあってて心臓の音が聞こえてしまわないか心配になった。
きっと俺はこれからもきっと丈くんに焦がれる



「⋯⋯流星、ありがと、もう大丈夫やで」



と丈くんが離れようとするから思わず抱きしめ直そうとしてしまったけど、そんなことをする勇気なんてなくて自然に離れた。


俺の気持ちには気づかれない様に、
これ以上、丈くんとの距離が出来ないように



(あなたのことが好き、)



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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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