ng 秘密 ページ8
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「久しぶりに夕焼け見た気がする」
仕事場からの帰り道ホテルからはそう遠くない距離だったから流星くんと散歩がてら歩くことにした
「そうやね」
たわいもない話をしながら、俺はこのままホテルにつかなかったらいいななんて現実味のないことを考えていた
冷たい風が吹いて流星くんの髪がさらさらと流れて綺麗な顔がしっかりと見えて思わず触りたくなった
「ねぇ、けんと聞いてる?」
「⋯え、なにか言った?」
「もう!明日は1日ドラマの撮影なんよねっていう話!」
怒ったフリして俺によっかかってきたのにすぐに笑い出すところも、気持ち小さい歩幅も足音も笑い声も
胸をドキドキさせる
顔も赤くなっているのかも、と思ったけど
赤く染まる帰り道ならバレないよね、気づかないよね?
「1日ずっと?」
「そう!」
撮影現場ではご飯もスイーツもいっぱい出て楽しいよ〜なんて笑ってる流星くんが可愛くて明日も会いたいけど会えないのかと、少し寂しくなった
ほんとのことを言えば、明日も会えるのかななんてまた現実味のないことを考える
元通りには戻れなくなるし今こうして隣を歩けるならこのままでいいな
「けんと、どうしたの?」
身長はほとんど変わらないのに流星くんは上目遣いで俺の目を見てくる
心の中を見透かされる気がして目を逸らしてしまった
「どうもせんで」
「ふふ、変なの。もうホテルつくよ!」
やっぱり、思った通りには行かなくてホテルにはすぐについてしまった。
すき、
⋯⋯だなんて流星くんには言えへんよ
かと言ってこの気持ちとさよなら出来るわけもなくて僕しか知らない不確かな声はしまいこんだまま。
でもきっとこのままずっと想ってる
(君だけには言えない、)
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時