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プシュ、



お酒を飲もうとした俺を見つめてくる流星



「どうした?」


「1口ちょうだい」

「⋯⋯飲める?」

「うん」




彼はもう20歳になってお酒を飲むことは合法なのだけど、俺の気持ち的に違法というか

なんてくだらないこと考えてる思考とは裏腹に大きな瞳に見つめられて缶を掴んでいる右手は流星の口元に動いていた。




上下に動く流星の喉




「流星、へいき?」

「へいき」




気のせいか呂律がおかしいような。





「⋯⋯だいちゃんはさぁ」



とろんとした目で俺を見上げながら独り言のように話し始めた。





「すきなひととかいないの?」

「⋯⋯⋯⋯は、」




流星は少し潤んだ目で変わらず俺を見ていた。


なに、その質問、

だって俺は流星の恋人やんか、



浮気、してるかとか聞きたいの?





「俺は流星が好きだよ、」

「⋯⋯そうじゃなくてぇ、」






おんなのひと、






明瞭な声は俺の頭にすとん、と入ってきた





「女の人、って、⋯⋯そんなの今さら、」








オーディションで流星を見た時から、

最初から今までずっと魅力的だから、
今さら他の人を好きになれるわけ、ないのに




「なんでそんなこと聞くん⋯⋯?」

「なんでもいいやん、」

「良くない、⋯⋯流星、なに悩んでるん」





ひとりで抱え込んでしまう流星は、こうじゃないと弱さを吐き出せなくて





「お願い、ちゃんと教えて

⋯⋯言ってくれへんとわかんないから、」




辛いときには、抱きしめる。



流星がずっと俺にしてきてくれたように、

流星の体をめいっぱい抱きしめて流星の悩みを全部俺にちょうだいと願う



「だって、⋯⋯だってぇ、っ」





おれも、だいちゃんも、男やん



その声は、

今までで1番震えていた。






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.→←ns ずっと



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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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