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「だからああやって俺の匂い、枕にうつしてたの?」

「ん⋯⋯やって大ちゃんいないから⋯⋯」

「ごめんって、最近あんまり一緒にいれなかったもんね」


ああ、神さま。今日は俺の命日でしょうか。
こんなに素直な流星はレアな分かわいさ7割増しで、そう、まさに神の遣わした、


「天使⋯⋯」

「なに⋯⋯?」

「なんでもないです。流星かわいい!って言ったの」

「うざくない⋯?こんなことして、重くない⋯⋯?」

「嬉しさで死にそうでございます」


ふざけてみせれば、ようやくちょっとだけ笑ってくれた。
丁寧に涙をぬぐってやる。


「ほんとはね、クローゼットの中で寝ようとしたんだけど」

「そ、それは」

「うん、ちょっと狭すぎた。俺の小ささを過信してたみたい」


真顔で反省するところは間違いなくそこじゃない気しかしないけど、かわいいからよし。
ていうか反省するのは俺の方だ。

流星が泣くほど寂しい思いをさせていたとは、なんたる失態。


「寂しかったん?」

「⋯大ちゃんは寂しくなかったの?」

「まさか。かわいいが不足しててしんどいです」

「ばか⋯⋯」


毒舌にもキレがない。
ちゅっと優しくキスすれば、ぐりぐりと頭を押し付けられた。


「ごめんね」

「うぅー、」

「俺だって寂しかったってば」

「でも⋯今日はいっぱい甘やかしてくれるんやろ?」

「もちろん」

「やったら、許す」


ほっぺたをむくってしながら、それでも俺から離れようとしないのが愛しい。


「うーんやっぱり流星かわいいよ。天才」

「もっと言って」

「天使。大好き。世界で一番愛してる」

「お、俺も⋯⋯」

「あーーかわいい!!」

「うっうるさい!」


流星がこんなだから、今日は朝までどころか明日の夜まできっと離してあげられないだろうなーとぼんやり思った。



(あなたを愛しいと思う喜びも、)

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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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