tk 瞳 ページ22
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「りゅちぇ〜」
楽屋の外から俺を呼ぶ声がするから、行ってみるとそこには恭平が。
「なにぃー?」
「自販機行くから着いて来て」
「そんなん1人で行けるやろ」
「りゅちぇといっしょがいーの」
と腕を引っ張られる。
恭平が年上だけど俺が先輩。ジャニーズ特有の少し複雑な関係性に結成当初は少しだけ、ほんと少しだけ戸惑っていたけど、
もう、俺と恭平の間には年齢差も上下関係もなくなった。
それが良いのか悪いのか、今では
「俺のこと好きやね?ほんと」
「そういうりゅちぇのほうが俺のこと好きやろ?」
なんて生意気に返してくるようになった。
まぁ、確かに俺の方が恭平のこと好きやけど。
「りゅちぇ、何飲みたい?」
「え、買ってくれるの!だいすき!」
「もうー、次はりゅちぇが俺に奢ってな」
「おれ、レモンティー!わーい!」
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「ちょっと楽屋戻る前に座ろう?」
「??、うん」
急な提案に驚いたけど、2人の時間は心地いいし素直に恭平の隣に腰掛ける。
「りゅちぇ頑張っとるよ」
「え、?」
「りゅちぇも俺も頑張ってる、よな?」
何を言われてるか分からないけど、何故か泣きそうになる。
「流星には俺がおるから大丈夫やし、俺には流星がおるから大丈夫なんよ」
急な流星呼びにドキッとする。
あぁ、恭平はきっと俺自身すら気づかないようにしてた俺の心の傷に気づいて手当してくれてるんやろうな。
ばかだけど、真っ直ぐ伝えてくれるからそのまま入ってくる。
ばかだけど、年上だな、ばかやけど。
「今、頭で俺のことばかやと思ったやろ!」
「え!なんで!」
「流星の考えてること俺は全部分かるんよ。やけ、いつでも相談のるで?」
ドヤ顔もウザイけど、こうやって恭平と話すことが1番の傷の治療やってもう分かってしまってるから
「うん、ありがと」
と素直に返すと、満足そうに頷く恭平。
小さくて大きな喜びを降らせ続けてくれる恭平が俺は好き。
恭平にはおれがおるから大丈夫、と俺から恭平に伝えてあげられる日が来ますように。
(Happy Birthday to You)
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ただただ恭平くんの流星呼びに私がドキドキしてしまいます(笑)流星呼び、刺さります。いや、流星くん呼びもなんか2人のジャニーズあるあるの複雑な関係性が出てて好きなんですけど。りゅちぇ呼びも距離が近づいたけど流星くんはずっと先輩っていう感じで好きです。(結局なんでも刺さる)
恭平くん誕生日おめでとう!充実した1年になりますように。
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時