（橙）詰め合わせ

ns Loveletter ページ21

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好きだよ、大ちゃん



流星の丸っこい字が目に入り、話しかけてくれる様に始まっている文章が唐突すぎるから俺は2枚目から読んでしまったのかと少しだけ焦った。慌てて封筒の中を確認するけど入っているのは1枚だけで合っていたことが分かったから読み進める。



突然こんなこと言われても困ると思うし、俺も伝える勇気がなかったので手紙にしました。
おれは恋愛対象として大ちゃんを好きになってしまいました。
流星




部屋を片付けていて前に使っていたリュックの中を何となくあさってたら、手紙が入っているのを見つけた。
流星はいつこれを書いていつ入れたんやろうか。このリュックを最後に使ったのは確かもう1年くらい前のような気がする。

なんで、俺はずっと気づかなかったんやろ、
丁寧に書いてある流星の字を見つめる。



⋯⋯嬉しい。

いつから想ってくれてて今の気持ちはもう分からへんけど、俺はずっと流星のことが好きやから


何度も何度も読み返してしまう。

どうしよう、流星に今見つけたと連絡をしようか。
1年以上前となると流星は俺が気づかんフリをしてしまっていると考えてるやろうか。


俺も手紙を書いて流星のバックに入れようか。
気持ちをちゃんと大切に書きたいけど言葉が出てこない。流星もこんな感じになりながら書いてくれたのかと思うと愛しくて仕方なくなる。

完成した手紙をそっと明日持っていく荷物の中に入れて、流星のリュックに忍ばせよう。


もし、俺への気持ちがもうないなら気づかないフリしてくれても構わへん。

けど、もしまだチャンスがあるなら直接口に出して伝えたい。



(愛しい言葉をどうかあなたが今も思ってくれていますように、)


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