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「はぁー、疲れた」


俺の隣の椅子にすっと腰かける。


「ふふ、笑い疲れ?」

「そー、大橋がさぁ、」


わざとらしく疲れたフリして俺が1人なこと気づいて隣に来てくれたんでしょ、
その優しさに嬉しいのと同時に胸がチクン、と痛む


「あは、大橋くんらしいやん」

「そうなんやけど、絶対嘘やのにほんとやって言い張るねん。笑いすぎて喉かわいたわ、自販機行くけど流星なんかいる?」

「あー、⋯俺も行く」


財布とスマホをズボンの後ろポケットに入れて、前を歩く丈くんの背中を見つめる。


「えいっ」

「っわ、あぶな!なに!」

「おんぶ」

「もう、仕方ないな流星は
⋯⋯なんかこうしてると懐かしいな」

「重くなったでしょ?」

「んー、気持ち的には変わらへんよ」


3年前とは俺達の関係は変わってしまったけど、
すこしだけ大きくなった僕と、少しだけ筋肉がついた丈くん
バランスは変わっていないのかな、

僕の気持ちと丈くんの気持ちのバランスも。



アップルティーを買ってもらって、ベンチに腰掛けて1口飲みこんだ。

隣でジンジャーエールを飲みながらスマホをいじる丈くんを眺める。
はぁもう、かっこよくて嫌になっちゃう。



「丈くん、ジンジャーエール好きだよね」

「もうずっと好きやねん」

「好きな食べ物とか飲み物コロコロ変える人って浮気性って言うよね、大橋くんとかすぐ変わる」

「そんなんや、じゃあ俺は一途ってことか」

「はは、それは分からへんけど」


俺の気持ちも知らずに呑気に笑う丈くんは嫌い。
だから少しイジワルしたくなっただけ。


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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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