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48話 ページ50

Aが部室に入ると、朴とタツキが走り寄ってくる。

緑「Aせんぱーい!」

黄「寂しかったよー!」

迫りくる2人にギュッと身を縮ませるA。

勢いそのままにAへ抱き付く2人。

『ごっごめんなさい。』

緑「用事は終わったんですか?」

『え?あっ、うん…』

黄「どうしたの?」

パッとしない様子のAに不思議そうなタツキ。

『それが…』

とAが切り出そうとした時。

「2人とも、部活の途中だよ?」

「休憩まではもう少しだよ。」

なぜか部室にいた南山と北海が声をかける。

『すいません、後で話すので戻ってください。』

慌てて謝り2人に戻るよう声をかける。

Aも制服から動きやすい服装に着替え、更衣室から出てくると休憩中のメンバー。

チラチラとAを伺うも、南山達に掴まり離れられないようだ。

紫「A。」

休憩中でも作業を続けていたケントだけは、彼女たちの談笑に付き合う事は免れたようで、Aへと声をかける。

『すいませんでした。遅れて。』

先日の事が頭をよぎったのか、ボンと赤くなるA。

そんな彼女を見てケントは頬を緩めた。

紫「仕方ないだろ。先生から呼び出されてたんだから…でも田之上先生出張だったろ?」

『そうなんです。だから今日じゃなかったのかなって…』

どうやらケントも田之上が今日出張だったことを知っていたようだ。

紫「ふーん。そうなのか。」

『また明日行ってみます。』

Aの言葉に少し考える仕草を見せながらもコクリと頷いた。

紫「よーし、そろそろ練習再開するぞー」

「「「はーい」」」

紫「南山達、手伝いありがとうな。Aも来たからもう大丈夫だぞ。」

『手伝い?』

赤「おう。Aが遅くなるからって手伝いに来てくれたんだよ。」

『そうだったんですか。ありがとうございました。』

彼女らに向かって深々と頭を下げるA。

南「また何かあったら手伝いますから!」

北「遠慮なく言ってくださいね!」

黄「皆ばいばーい!」

緑「ありがとうございましたー!」

案外すんなりと帰って行く彼女らの後ろ姿を見つめる奏。

赤「どうした?」

青「いえ…ちょっと気になる事がありまして。」

黄「何?」

青「いや、後で話します。」

しまったドアの向こうを気にするようなそぶりを見せて、奏は口をつぐんだ。

紫「よーし、練習再開!」

5人が準備すると、位置を見てAは間違えることなく曲をかける。

彼女の努力がうかがえる瞬間だった。

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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