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41話side緑 ページ41

A先輩が買い出しに出掛けてから、数十分。

普通ならばもう戻ってきてもいいはずなのに、A先輩が戻ってくる気配はない。

緑「どうしたんでしょう?」

赤「Aは運動神経悪いから、もう少し時間かかるんじゃねーの?」

青「アキラ、さすがにAさんのいない所でからかうのはどうかと思いますよ。」

2人はクラスが一緒と言う事もあり、悔しいくらいA先輩と仲が良くなっていた。

僕とタツキ先輩の方が先に仲良くなったと思ったのになー。

黄「もう少し待ってみる?」

紫「そろそろ休憩終わるぞ。練習始めれば戻ってくるだろ。」

緑「そうですね。」

A先輩は戻ってこなかったが、僕達は再び練習を再開した。

練習を始めてから数十分。

青「さすがに遅くありませんか?」

誰もが気にしていたことを奏先輩が口にする。

すると先生も考え込むようなポーズをとった。

赤「いくらAでも遅いな。」

やはり全員が思っていたこと。

黄「僕、探しにっーー」

タツキ先輩が入口へと向かおうとすれば、部室のドアが開いた。

緑「あっ戻ってきた!Aせんぱ、い?」

てっきりA先輩が戻ってきたと声を上げたら、ドアから顔を覗かせたのは知らない女子生徒達。

黄「Aちゃんじゃ、なかったね…」

がっかりするタツキ先輩。

「あのっ…」

紫「どうした?」

1人が口を開くと、先生が近寄って行く。

赤「あいつたしか…」

緑「アキラ先輩知り合いですか?」

赤「いや、知らねーけど。」

青「二学年の生徒ですね。」

赤「だから見たことあんのか。」

黄「凄い、奏君生徒の顔覚えてるの!?」

青「いえ、さすがに全員は無理です…。彼女たちはたまに廊下ですれ違いますから。」

緑「それだけで覚えてるんですか?」

青「いえ…」

歯切れの悪い奏先輩。

赤「あいつら、香水臭いんだよな。」

そこへ被せるようにアキラ先輩が答えた。

青「ええ。少しきつい匂いですね。」

奏先輩も大きく頷く。

黄「何の用事かな?」

僕らは先生と訪ねて来た女子生徒達が話しているのを眺めていた。

すると彼女たちはコンビニの袋を差し出す。

紫「これは?」

「あの…こんな事言いたくないんですけど…」

1人が言いにくそうにすれば違う人が口を開いた。

「さっき、Aさんに会って…」

先生は受け取った袋を覗き込んでいる。

ビニールから薄く透けて見えているのは、アイスのパッケージだった。

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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