40話 ページ40
翌日からAは部活に参加した。
彼女の入部をそれぞれが喜んだ。
しかし、ダンス部にマネージャーが入部したという噂はすぐに広まり…
「ねぇねぇ、あれだよあれ。」
「あれがダンス部のマネ?」
「うわっ、美人かよ。」
「どうやって付け入ったんだろうね?」
「所詮アルスも男だってこと?」
「傍に置いておくなら、美人か可愛い子の方がいいもんねー。」
と、Aに対する当たりは以前とは違う形で強くなった。
だが…そんな事は慣れっ子とばかりに、Aは涼しい顔をしている。
それが彼女たちの怒りを増殖させたのは言うまでもない。
赤「おい、Aー!先行くぞ!?」
『あっちょっちょっと…待ってっ』
赤「おっせーよー!」
青「そんなに急かしたら、急げるものも急げないでしょう?怪我でもしたら大変ですよ。お世辞にもAさんは運動得意でないんですから。」
赤「それもそうだな。」
『んなっ!事実だけどっ!泉君も神生君も酷い!』
荷物をまとめるAを茶化しながらもドアで待つアキラと奏。
彼らなりにAを1人に出来ないという気遣いがあるのだろう。
『お待たせしました。』
荷物を持って駆け寄るAは少しやつれた表情。
赤「お前用意するのにどれだけ体力消費すんの?」
青「体力不足ですね。一緒に練習した方がいいのでは?」
『ねえ、最近2人とも酷くない?』
最近は見慣れた3人の言い合い。
周りの注目を浴びるのもお構いなしに部活へ向かっていった。
黄「あーあっついー!」
休憩時間にタツキが声をあげる。
黄「アイスが食べたい…」
緑「僕も食べたい…」
いつにもましてハードな振付にそれぞれ体力を消耗しているらしい。
赤「じゃんけんで負けた人が買いに行く?」
紫「賛成。」
青「…仕方ありませんね。」
そこへモップ掛けを終えたAが戻ってくる。
『買い出しなら私が行きますよ。』
黄「そんなのダメだよ。」
赤「パシリみたいじゃん。」
『パシリでいいのでは?そのためのマネージャーですよ。』
Aはゴソゴソと鞄をあさる。
紫「確かに…じゃ、頼む。」
ケントはAが財布を取り出すのを制し、自分の物を手渡した。
紫「Aも好きなの買ってきな?」
『え…でも。』
紫「アイスくらい先生が奢るし、動いてるのはAも一緒だろ?」
戸惑うAとは反対に、アキラ達は「先生ゴチでーす」と喜んでいる。
『お言葉に甘えて…』
全員から注文を聞き買い出しへと向かった。
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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時