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38話 ページ38

『先生…もう少し見て行っても?』

ダンスから目を離さずに聞いたA。

紫「おう、もちろん。先生もAに用事あるから、終わるまでいてくれると助かる。」

『分かりました。』

ケントはAの返事を聞くと、自分も練習に入って行った。

そこで初めてメンバーは彼らがいたことを知る。

Aにゆっくり見ていくように告げると、再び練習を再開。

彼らの息の合ったダンスと、高度な技術に彼女は時間も忘れて見入っていた。


紫「よしっ、今日はこれくらいにするか。」

きりのいいところでケントが声をかければ、汗を拭きながらAの周りに皆近寄ってきた。

緑「A先輩A先輩!僕のダンスどうでしたか!?」

一番最初に走り寄ってきた朴がAに迫る。

ほんの一瞬、ビクッと体を揺らしたAだったが、笑顔で「かっこよかったよ」と朴に告げた。

それを見て眉をひそめたケント。

しかしその事には誰も気付いていないようだ。

黄「僕は僕はー!?」

『タツキ先輩は可愛らしかったです!でも、ふとした瞬間が凄くかっこよくて…ギャップですね!』

黄「やったー!ありがと!」

赤「んで、ここに来たって事は了承って事か?」

『了承…?』

アキラの言葉で、お互いに首を傾げる。

青「あれ?先生から聞いてませんか?」

『何の話ですか?』

紫「ちょちょちょーーーい。」

そこへ割って入るケント。

青「まさか、まだ話してないんですか?」

緑「えー?そうなんですかー?」

黄「なーんだ。」

赤「じゃ、俺から話すか。」

彼らの会話にAは置いてけぼりだ。

紫「待って、待って。それは先生から話すから!タイミングってもんがあんだよ!」

赤「とか言って、ビビってるだけじゃっーーー」

紫「はい、アキラ明日の練習量二倍ー!」

赤「はあ!?」

紫「三倍―!」

赤「え、なにコレ!?なんで俺だけ!?」

黄「あきらっちょドンマイ!」

緑「アキラ先輩頑張って!」

青「口は災いの元と言いますからね。」

赤「お前らいきなり寝返ってんじゃねーよ!」

青「何の話ですか?」

黄「僕もよく分かんなーい」

緑「本当、アキラ先輩何言ってるんですか?寝返るとか…イミワカンナイ。」

赤「くそっ!裏切者っ!俺の味方はコンちゃんだけって…コンちゃん?」

黄「コンちゃんなら、今日はいないよ?」

『っぷっ…ふふふふ…』

5人のやり取りにAは思わず噴き出した。

赤「おいっ!笑ってんじゃねー!」

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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