36話 ページ36
「Aさん、また明日ねー。」
「ばいばいーい」
『うん、また明日。』
あの日から、私に声をかけてくれる人が多くなった。
こうして別れの挨拶や、朝の挨拶。
それから休み時間に談笑する事もあって、今までが考えられないくらい楽しい日常を送っている。
しかし…いくら私がイメージを変えたからと言って、いじめがなくなったわけではない。
時折突き刺さる視線は、確実に敵意が含まれているし。
それに何だか呼び出される回数も増えた。
怖いから行ってないんだけれど。
私も帰ろうと、荷物をまとめて教室を出る。
「じーみーこーちゃん。」
丁度教室から出ようとした時、相変わらずの呼び方で引き留められた。
『何ですか…？』
振り向けば何かと私に突っかかってくる女子の集団。
ニヤニヤと楽しそうに笑っているのを見て、何かされるんだと直感した。
「別にー。ただ、帰りは気を付けてねー？」
「そうそう。最近ちょっと騒がれてる地味子ちゃん？」
「私達やっさしー。」
「あんな子に気を遣ってあげるなんてっ」
どうやら手は出してこないようだ。
「まだいたの？目障りだから早く消えて。」
引き止めたのは自分たちなのに、言いたい事だけ言うと私を追い出した。
ぺこりと頭を下げて、そのまま寮を目指す。
掛け声や、楽器の音、ボールの音など外からいろんな部活動の音が入ってくる。
何となくそれを聞きながら廊下を歩いていれば…
「地味子ちゃん？」
と呼び止められた。
振り返れば、数人の男子生徒。
「うわっまじで地味子って呼んだら反応したよっ」
呼び止めておいて、信じられないと笑っている。
「つか、全然地味じゃねーじゃん。」
「むしろ上玉？」
「ラッキー。」
どこか見覚えのある、ギラリとした笑顔。
『なん…ですか…？』
無意識に体は震え始めていた。
「ちょっと俺らと遊びに行かない？」
一歩、また一歩と近づいてくる相手に、同じだけ距離を開ける。
『っ…か…ぇ』
「ん？どうしたー？」
恐怖でうまく声が出ない。
「ほらー、お前の顔怖いから怯えてんだよー。」
「違うだろ、お前ががっつきすぎてるから引いてんだよ。」
知っている…よく、覚えてる…
この人達の、この笑顔…
いやらしくて、舐めまわすような視線。
目はギラギラしてて、情欲の色が溢れ出す。
「しょーがねーだろー。しばらくヤってないし。」
「複数とか初めてだし？」
歪んだ笑顔が私に突き刺さる。
逃げなきゃ…早く、この場からっ…
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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです！ (2017年7月8日 10時) (
レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました！これを読んでもっと先生のことが好きになりました(＊´ω`＊) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです！ありがとうございます(^^)読みに来てください！ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(；´Д｀)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて！ (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです！はい！のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炭酸 | 作成日時：2017年2月22日 0時
