Episode.34 ページ36
「……m CH2=CH−CH=CH2 + n CH2=CHC6H5 → [-(CH2CH=CHCH2)m-CH2CH(C6H5)-]n…………エンジン構造はこのままでプロペラの回転をタイヤに移すにはモーターの配置を変えて……1600ccのエンジンならそのまま使える………………。チッ……面倒な構造しやがって…………。
広津さん、場所は市街地の中の倉庫で間違いないんだね。」
「嗚呼……然しヘリポートなど此の街中には…………。」
「分かってるよ。だから人乗せたままヘリを車に組み替える。シートベルト締めて歯ァ食いしばれ。舌噛んで死んでも責任とらないからね。」
ヘリを飛ばすと芥川の拉致されている倉庫まであっという間に着く。しかし困るのが着陸場所。
そこで、私はヘリをそのまま車に組み替えることにした。……もちろん邪魔なパーツも出てくるのでその重さや分量も計算した上で着地の瞬間切り離す。
「行くよ、3、2、1……！！」
バチバチっと空中で分解再構築されたヘリが徐々に高度を落として落下する。
そして地面に着く瞬間、ヘリのプロペラの回転をそのままタイヤに移し替えるようにエンジンモータ配置を組みかえ、できたバンのアクセルを思いっきり踏む。
すると、猛スピードのまま車となったそれが道路を爆走した。
そして目当ての倉庫のある通りの前まで来ると思いっきり急ハンドルを切り無理やり道を曲がる。
遠心力で倒れそうになる車の重心を個性で内側に組みかえ、普通ならありえない角度で車が道を曲がった。
安全運転？誰に向かって言っているんだ。私にそんな芸当できるわけがないだろう。
倉庫に到着した時には助手席と後部座席に座っていた3人は若干げっそりしていた。情けない。
それから数十分後、黒塗りの車がそこにやってくる。
銃を持って車から降りてきたのは樋口さんだ。
「……私、殺しはしない主義だから芥川の救出は手伝わないよ。」
「ええ、此れは我々の仕事です。」
そうして樋口さんと黒蜥蜴が倉庫に乗り込んで行って数秒、沢山の銃声が倉庫に響き渡る。
銃声が止んだ頃、私が倉庫内に足を踏み入れるとそこは血の海だった。
撃たれ倒れる人達を治そう、とは思わなかった。
私は噎せ返る血の匂いに何故か懐かしさを覚えながら芥川の目の前まで足を進める。
……後で、何故懐かしいと感じたのかを考えてみたら思い出した。
死穢八斎會にいた頃、仕事中の兄貴の背中越しに見えた光景が、何時も血の海だったのだと。
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くまのん - 素晴らしいです!今迄私が見てきたヒロアカと文ストのクロオバはヒロアカ厳しめ多くて辟易してたので、どちらも厳しめではなく話と構成もしっかりしている。最高です。 (3月16日 21時) (
レス) id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 近藤。さん» こんな絵で宜しければどうぞ使ってやって下さい(笑)ヒロアカのコスは奇抜なので書きにくいですが文ストのはどちらかと言えば描きやすかったので……あと、私も治崎ちゃんが尊いです(笑)治崎ワールド楽しくて愛してます！ (2019年6月13日 23時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - kyokapi23さん» 拝見させていただきましたありがとうございます！！世界観がいいですね！文ストの世界観！に合った服装のウチの子が尊いです(親バカ) 皆さんに紹介させて頂いてもよろしいですか？ (2019年6月13日 22時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 下手ですけど、イメ画描いてみました！もしよろしければ見てみてください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/f/1/d/f1d7c31c06cc57bd5422263b48a34b83.jpg イメ画の送り方がイマイチなのでダメでしたら言ってください(笑) (2019年6月12日 22時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 幸希さん» 中也はいじりがいがあって楽しいですねー笑 この絡みをやる為に夢主の身長を163cmにした甲斐がありました笑 中也とは末永く絡ませたいので楽しみにしておいて下さい！！ (2019年5月20日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2019年4月20日 14時
