候補25人目 ページ25
変に探りを入れてきたジャミル先輩を適当にはぐらかす＿＿＿＿なんてことはせずに普通に話した。
だってこの人目ぇイッてた。怖すぎた。話さないとどうなるか分かってるんだよなって目が私に全力で語りかけてきてたねアレは。間違いねぇ。
知れば知るほど奥が深いなジャミル先輩…とぼんやり考えていると、先程まで痛いくらいに握られていた右手首がゆっくりと離された。
ようやく訪れた手首の開放感にそっと息を吐く。良かったよ手首このままへし折る気かと思った。よかったわたしの手首が無事で。ありがとう手首。
｢へえ、シュラウド先輩と。しかも今回が初めてではない？｣
｢割とイデア先輩には良くして頂いてまして…
気分転換って言うか、そういうのに付き合ってもらってるんです。
ゲームは向こうの世界でも好きだったし、私にとって1番の娯楽を提供していただいてる感じですね｣
こっちの世界何でもあるんだぜ。
二足歩行の動物たちと無人島生活始められるし、大乱闘できるし、なんなら配管工事のおじさんブラザーズだっている。
ほかにもアレやコレやとエトセトラ。イグニハイド寮楽園すぎて。
｢……いい所のお坊ちゃん、顔よし背丈よし頭よし、しかもお兄ちゃん
結婚すればオルトくんという弟までできる…だったか？｣
｢エッ｣
なんでそれをとは言わなかった。
だってトレイ先輩やアズール先輩達が知ってる時点でもうね。私がお昼にぶちかました談議は既に広まっているという訳だ。なにこれ死にたい。
｢あぁ、俺は悲しくて仕方がないよ、A｣
乾かしたばかりの髪をするりと撫でたジャミル先輩。
本当に悲しそうに目を伏せて、眉尻を下げている。しゅん、とした顔は子犬を想像させた。
｢俺のことは優しくて頼りがいあって顔もルックスも頭も良くて強くて料理ができる……優良物件と言っていたな、確か
それなのに、他の男に尻尾を振るのか、君は｣
ジャミル先輩の鋭い視線が私を正面から貫いた。息が詰まって苦しい。思うように息ができない心地さえする。
彼の目は憎悪に充ちていた。
｢まさかとは思うが、俺ではない男の元で一夜を明かすつもりじゃないだろうな？｣
全力で図星。
Hey Siri！ジャミル先輩から言い逃れる方法教えて！
《テテンッ、すみません、よく分かりません》
心のSiriに見捨てられた私は心の中でひっそり泣いた。ぴえん。
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FLOWER(プロフ) - こちらの神作、n周回目なのですが(？？？)本当に飽きないんです好きです…続編、全裸待機で待っております！頑張ってください！！ (8月11日 14時) (
レス) @page38 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
だんご - とっても面白かったです(o^^o)続編楽しみにしてます! (2023年4月10日 1時) (レス) @page38 id: 682f1d07da (このIDを非表示/違反報告)
たい焼きティー(プロフ) - 最高すぎて、、、、(/-＼*)続編楽しみです!!!!! (2023年4月9日 5時) (レス) id: bb745024cc (このIDを非表示/違反報告)
うさマロ(プロフ) - ものすごく続きが気になります！！続編楽しみしてます！！ (2023年3月20日 20時) (レス) @page38 id: 9e17f78ec0 (このIDを非表示/違反報告)
爆発(プロフ) - こんなに面白い作品久しぶりに見つけました！すごいにやけながら見てしまいました！続編とても楽しみです！頑張ってください！ (2023年2月26日 2時) (レス) @page38 id: c0924be3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり
| 作成日時：2021年3月27日 16時
