幸せな時間 ページ47
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壁によっかかりベッドに腰掛けると、先輩も横に来る。
頭を寄せて。
「ゆーと」
可愛い声で俺の名前を呼ぶ。
「光先輩…」
先輩の方の手を先輩の頬にあてる。
「いっぱい傷つけて、嘘付いて、ごめんなさい…」
「ううん、何か訳があったんでしょ。俺は今ゆうとと一緒にいられるだけで幸せだよ。他のことはどうでもいいの」
「聞かないんですか…?」
「ん。ゆうとに任せる」
「じゃあ聞いてください。じゃないと、先輩と一緒に居るなんて許されない」
「わかった、じゃあ聞かせて」
慧との事、俺の気持ち、すべて、先輩の事を思いながらゆっくり話した。
____
「…すき……」
「えっ…?」
「ゆうとが俺が知ってるよりもっと素敵な人だった…教えてくれてありがとう」
「そんな…」
「もっともっと好きになっちゃった」
穢れの知らないまっさらな笑顔で見つめられる。
先輩の肩を抱き寄せる。
「ありがとう…光先輩。待ってて、ちゃんと解決するから、慧とちゃんと話してくるから」
先輩も俺の背中に手を回す。
「うん……あの…」
「はい?」
「ひかる…」
自分から離れて俺を見つめる。
「ひかるって言うの…」
自信なさげに上目遣いで。
「はい」
「だからっ、ひかるって呼ん」
「ひかる」
___チュ
遠慮がちにお願いするの可愛すぎます。
先輩の言葉の途中に体が動いちゃいました。
愛おしい。
愛おしいが詰まってひかるって3文字じゃ収まらないよ。
だいすきって4文字にも収まらないけど、
キスって2文字の魔法にはこの気持ちを乗せられるかな。
「ゆうと」
今度はひかるから、ちゅ、って
「へへへ」
見つめ合って笑って。
なんて幸せなんだろう。
「ゆうと…ぎゅーしよ」
そう言うと俺の腰に手を回してベッドにゆっくり沈む。
ひかるを強く抱き締める。
「ゆうとがしたい事していいんだよ…」
「何もない…今が幸せすぎて…」
「ほんとに…?」
「うん…今日はずっとこうしてよ…ひかるが安心するようにずっと抱き締めさせて」
「うん…」
ひかるが好き。
俺もだよ、何もなくても2人居るだけが幸せ。
思いを熱に込めてぎゅっと抱き締める。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです!スピンオフ待ってます! (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆんぴょ | 作成日時:2019年6月7日 11時