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朝目覚めると目の前に慧の顔があった。
「んん…ぉあっ、びっ、くりしたー」
「おはよ」
大きなタレ目をとろんとさせてほほ笑む。
「お、おはよ」
「ふふふ」
どうしたんだ？いつも遅く起きて寝ぼけながら準備しているくらいなのに。
しかも、洗顔や歯磨きまで後ろについてくる。
「な、なに…？」
「べつにぃ？」
べつにって気になるんですけど！
「どうする？今日どこか出掛けたい？」
「んー、体疲れてるからのんびりでいいかな〜」
「そー？じゃあ映画でも見る？」
「いーねぇ、借り行こ！」
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さっそく外に出て少ししか歩いていないところで急な豪雨になった。
ｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰ
「わー！急に！風つよっゲリラ豪雨じゃん！」
とりあえず近くのコンビニの軒下で休む。
だめだ…
雨が降ると考えてしまう。先輩のこと。
「裕翔、」
そっと俺の肩に両手を回してきた。
恋人がとるような仕草に驚いたけど平静を装う。
「ん？」
「何考えてるの？」
「雨いつまで降るんだろ…って」
「すぐ止むと思うよ」
「ね、この手、やめて？」
「イヤ？」
「嫌っていうか、おかしいよ、恥ずかしいし」
悲しそうに手を離す。
「ごめんね」
「あ、や、ごめん、」
何だこの感じ…え？俺悪いの？そんなしゅんとしないでよ…
ほどなくして雨は止んだ。
「行こっか…」
「うん！」
あれ？元気だ。
さっきの悲しそうな空気は俺の勘違いだったのかな。
よかった。雨もすぐ止んだし、あとは家でゆっくり、慧の誕生日を一緒に祝おう。
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「慧、ハッピーバースデー！お誕生日おめでとう！」
「ありがとー！箱の中身はなんだろな〜」
「おお！欲しかったやつ！ありがと！さすが俺の裕翔、わかってるぅ」
「俺の、は余計ね？笑」
「えっ、違うの？笑」
「違うわ！親友は所有物じゃありませーん！」
「また堅い事言う〜」
「いやいや笑」
相変わらずふざけてるんだから。
ま、こうじゃなくなっちゃたらどうしたのか心配になるけどね。
仕事大変みたいだけど、元気そうで良かった。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
