優斗side※ﾘｽｶ表現あり ページ36
｢っはは。ばっかみてぇ。ほんっと。｣
交換条件呑んでまで俺の事なんて助けなくていいじゃん。
そうやんに辛い思いはして欲しくないのにさ...
いっその事嫌われたらいいんじゃないかって、思ってないこと言っちゃった...
ねぇ、そうやん。俺の事なんてほって、あんなやつとは別れていいんだよ？
その後どうなったって、俺はいいから。
こんなことなら、無理にでもこの状況を隠し通した方が良かったのかな...
｢また、増えてきちゃったな...｣
ぽた、ぽたと赤い液体が身体を伝って落ちていく。
リストバンドじゃ隠しきれないほど広く作ってしまった傷は、もう長袖で隠すしかない。
そうやんにこの傷気づかれただろうし。
こんな奴のために自分を犠牲にするとか、意味わかんないよ...
｢優斗、おはよ。｣
この前のこと忘れたの？あんなに酷いこと言ったのに...
｢...今日、学校どうする？｣
｢先に行けば｣
｢...あ、うん、わかった。｣
お願いだから、俺に構わないで。
｢...あんなやつと付き合って楽しい？｣
｢え？｣
｢...なんでもない。｣
｢おはよ！｣
｢お、優斗！よっ｣
あの時から、俺はクラスでよく話すようになった。
｢でさ！あいつぶるっぶるっ震えててww｣
｢やっばwwまじ？｣
｢まじまじww｣
｢あのー、優斗います？｣
｢あ、猪狩くん！優斗くーん、弟！｣
｢あ、わかった！｣
そうやんに呼ばれて、俺は廊下に出た。
｢何。｣
｢いや、お弁当忘れてて...｣
｢...はい。｣
｢いや、それ優斗の分...｣
｢いい。早く教室戻れば。｣
｢...わかった。｣
早く嫌って。早く俺をほって？
そしたらなにも躊躇わず...
｢ごっめん笑で、今なんの話してんの？｣
｢いやさ、この前あった話なんだけど...｣
つまんない。ぜんぶ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミナｰきしれん＆みちながｰ(プロフ) - りーさん» ありがとうございます！夏休み前で少し余裕が出来たんでちょくちょく更新させてもらいます^^ (2019年7月8日 22時) (
レス) id: 25c43ab4f1 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新ありがとうございます！少しずつでいいので頑張ってください！ (2019年7月7日 20時) (レス) id: 764e06a67a (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｨﾅ サブ - 皆さんコメントありがとうございます！先日テストが終わりましたので、また少しずつ更新していきます。（ただ、またすぐテストがあるんですよね…）なるべく更新できるよう頑張ります^^; (2019年6月23日 0時) (レス) id: 3d39144444 (このIDを非表示/違反報告)
ルマンド - うわーこの話凄い好きです！気長になってるので頑張って下さい！ (2019年6月17日 0時) (レス) id: 8600a6ad35 (このIDを非表示/違反報告)
りー - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2019年6月10日 17時) (レス) id: 764e06a67a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾐｨﾅ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/0jm32959291/
作成日時：2019年6月2日 17時
