HiGH&LOW【２】 (ページ41)

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～Bar ODAKE～

琥珀『来てぇヤツは来ればいい。
抜けたいヤツは抜ければいい。それだけのことだ。』

九十九『だからそういうことじゃねぇだろって。』

琥珀『じゃあ好きにしろ。』

九十九『わかったわ。
ママ、ウォッカボトルで。グラス二つ頂戴。』

小竹『はぁーい。』

九十九『これで俺が勝ったら龍也さんと話してくれ。』

琥珀『はぁ...』

琥珀は呆れた顔で九十九とグラスを合わせる。

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九十九『ふぅー.....』

ついに九十九の手が止まってしまった。

小竹『あーあ、無茶するんだから。』

琥珀『ｺﾞｸｯあ''ぁーーー。
すいません。こいつ、コブラにでも連絡しといてください。』

小竹『自分で連絡しなさいよ。
ねぇ、ITOKANにも全然行ってないんだって？
あのね、人生の価値はね、信じられる人にどれだけ出会えるかってことなんだからね！
わかってんの～？？』

琥珀『わかってるよ...はぁ。』

小竹『素直じゃねぇーなぁ～。はぁ...まいどありっ。』

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夜道を一人でフラフラと歩く琥珀

前から歩いてきた男三人組にぶつかった。

男1『おい！んだてめぇ。』

琥珀『ってぇなコノヤロー。オラァ！！』

男1｢うわっ！！なんだこら！ってぇ...｣

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酔っぱらってまともに立ってもいられない琥珀は明らかに不利な状況。

琥珀は頭を強く地面に叩きつけた。

その時の琥珀の目には龍也との思い出が映っていた。

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龍也に助けられた時のこと

龍也の親父が死んだ時のこと

高校生になっても龍也と二人で喧嘩したこと

そして、左目を怪我した時のこと

欲しかったバイクを手に入れ一緒に走ったこと＿＿＿＿

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琥珀『なんかめんどくさいこととかどうでもよくなってくるわ。』

龍也『あぁ、俺も。』

海を見ながらそんなことを話す二人

琥珀『ﾌｯこの瞬間が、永遠に続けばいいのになぁ。』

龍也『永遠じゃねぇ、ムゲンだよ。』

琥珀『ムゲンか。』

龍也『あぁ、ムゲンだ。』

琥珀『ムゲン...？』

何かを思いついたように龍也の顔を見る

龍也『.....いいかもしんねぇ。』

そして、今のムゲンという名は付いた。

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琥珀は酔いが覚め、男達を立ち上がることができなくなるまで殴り続けた。

琥珀『度胸もねぇくせにいきがってんじゃねぇよ。』

そう言い残すと琥珀はタバコを吸って去っていった。

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