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〜無名街〜
ｽﾓｰｷｰ「無名街に住む人間は、他に身寄りのないやつばかりだ。
だからみんなお互い本当の家族だと思って生きてる。
お前はその家族を巻き込んで、危険にさらした。
肺、肝臓、膵臓、腎臓、そして心臓。全部置いてけ。
それがこの街の掟だ。」
ｼｵﾝ「スモーキー俺はただ！！(( ｽﾓｰｷｰ「それができないなら、今すぐ消えろ。」」
ｽﾓｰｷｰ「お前が俺の体を心配してやったのはわかってる。
医者に見せるために、まとまった金を作ろうとしてくれたんだろ？
ただ、お前は家村会の金に手をつけた。
ここにいたら間違いなく消される。
無名街に生きる人間は名前も何も持ってない。
だからここを出れば、あしがつくことは無い。
お前にとって1番安全なのは、この無名街から出ていくことだ。
俺のために、本当にすまない。」
そう言ってスモーキーはシオンに頭を下げた
ｼｵﾝ「スモーキー...」
ｽﾓｰｷｰ「ぐっ...ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ!!」
ｼｵﾝ「おい！！大丈夫か！！」
血を吐き出したスモーキーに近寄る仲間達
ｼｵﾝ「おい！！おい！！」
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ﾉﾎﾞﾙ｢っ...!!｣
｢目、覚めた？｣
ﾉﾎﾞﾙ｢誰だ｣
｢暗いから顔わからない？｣
怯えるノボルの前にしゃがみ目線を合わせる。
ﾉﾎﾞﾙ｢っ、A...！？｣
｢久しぶり｣
ﾉﾎﾞﾙ｢なんでこんなところに｣
｢顔の傷見せて｣
ﾉﾎﾞﾙ｢やめろ...こんな姿見ないでくれ｣
｢はいはい。黙って｣
ノボルの顔の血を拭き取る。
｢ん、ちょっとはキレイになった｣
ノボルの額に絆創膏をはって抱きしめる。
｢全部受け止めるから、戻ってきて？
ずっと待ってるから｣
ﾉﾎﾞﾙ｢A...｣
ノボルから離れると背を向けて出て行った。
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作者名：あーる | 作成日時：2019年9月20日 9時
